南十字星のレビュー・感想・評価
全4件を表示
敵将校を英雄と讃える
中村敦夫扮する外務省職員田宮稔は通訳官としてシンガポールで働く事になった。
日本軍のシンガポールでの虐殺は酷いものだったんだね。とはいえ田宮稔は軍の意向に背いていた訳だ。まるで日本軍の愚かさを全面に掲げた様な展開だったね。敵将校を英雄と讃えながら厳罰を下す。戦争は全くもって残酷だ。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
違う形で出会えていたら
クリックして本文を読む
東宝創立50周年記念作品。
"日曜邦画劇場" で鑑賞(日本映画専門チャンネル)。
権利関係等の問題からか、長らく封印されていた日豪合作による戦争映画。今年2月の初ソフト化を契機に解禁された本作を、テレビ初放送と云う貴重な機会に鑑賞出来て嬉しい。
日本の戦争映画やドラマでアジア・太平洋戦争を扱う場合、アメリカ軍との戦いを描いたものが多いが、本作はイギリスやオーストラリアとの戦いであり、大変珍しいなと感じた。
日本軍の通訳とオーストラリア軍捕虜の間に芽生えた友情の結末が切ない。ふたりがもっと違う形で出会えていたらと思うと、改めて心の底から戦争が憎くてたまらなくなった。
ペイジ大尉の名誉のために奔走する田宮通訳官を演じた中村敦夫氏の苦み走った名演が胸を打つ、隠れた名作である。
事実の重さ
全4件を表示