劇場公開日 1968年6月15日

牡丹燈籠のレビュー・感想・評価

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4.0【”カランコロン・・。戸を開けておくんなまし・・。”お盆に観る怪談なら、ヤッパリ牡丹燈籠だね!哀愁漂う日本怪談。】

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■盆の晩に燈籠流しをしている時に、遊女のお露と付き添いのおよねと知りあった新三郎。お露の不幸な身の上を聞き、盆の間だけでもと、お露と祝言の真似事をして契りを結ぶ。
 同じ長屋に住む伴蔵がこの様子を見て、お露の裾が消えているのに仰天し、やがて、お露とおよねが身の不幸を嘆き最近自害して果てたことがわかる。

◆感想

・牡丹燈籠と言えば、怪談噺かと思ったが、映像化されていたとはなあ。

・新三郎が蚊帳を吊った中で、お露と契りを結ぶシーンが何ともエロティックでありながらも、恐ろしく切ない。

・お露と付き添いのおよねが亡霊であると知った白翁堂が、新三郎が籠るお堂に、お札を貼り、それを見たお露と付き添いのおよねが戸の外から弱弱しく声を掛けるも、新三郎が貧しき子たちのために読み書きを教えるために生きるというも、欲に目がくらんだ伴蔵夫婦が、お露と付き添いのおよねが金二百両を求めてお札を一部破ってしまう所からの、新三郎もお露を室内に入れてしまう姿。

<伴蔵夫婦が、金を盗られた盗賊に切り殺されるシーンなども、因果応報である。が、今作は美しくも哀しき怪談である事には、間違いはないであろう。
 お盆は、死者が戻って来る時期故に、今作を観るのも趣が有るであろう。>

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NOBU

3.5途中から 落語になってしまって

2025年2月22日
PCから投稿

残念ではあるが それは作劇上、致し方なかったであろう
この作品は何と言っても前半の幽霊が出てくるその雰囲気を味わう映画だから。ワンシーン ワンシーンをじっくりと撮り、観るものを この映画の世界へ いざなっていく、その情緒感のようなものがとても良かった。このレンズの持つ味わいとか風景とか風俗とかが全て上手く溶け合っていると感じた。時々 急にアップになる役者の顔なんかも ホラー ものとしてうまく効いていた。西村晃の絶妙な 演技によって ホラーとコメディのバランスというものが取れていて そこら辺が最後まで破綻 なく繋がっていて 映画としても良かった
まぁ、チャイニーズゴーストストーリーには負けてるけどね。

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KIDOLOHKEN

4.0ザ・怪談。

2021年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

牡丹燈籠って長いお話みたいだけど…だいぶはしょってまとめられてるのかしらん。元話を読みたくなった。ちょっと意外だったのは幽霊のおどろおどろしさと、どこにでも誰にでも堂々と現れちゃう大胆さのうまいミックス具合。大人になってみても怖く感じるから子供時代にみたらトラウマだな。それにしても新三郎さん、親切にしたのに祟られる…可哀想すぎる…。

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peanuts

4.5昔の美人は本当に美人!

2021年2月17日
iPhoneアプリから投稿

とにかく目の保養になる映画、そして欲を出すとバチが当たるという教訓も含まれた良い映画。

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承太郎

4.5幽霊お露さんが恋人を呼ぶ声が今も聞こえる

2019年1月6日
PCから投稿

悲しい

怖い

1968年版。30年ぶりに涼を求めて鑑賞。
幽霊のお露さんが提灯を持って、ス~~~~っと滑るように移動するのはこの作品が格別(-"-;。

愛する人に会えない切なさが恐怖といっしょに迫りまくります。
この作品は、怪談というより恋愛映画なんですよ。

でもやっぱりすごく怖い。
2014.8.5

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miharyi
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