ひまわり(2000)のレビュー・感想・評価
全1件を表示
ドッジボールと皆既日食
東京在住の同級生を集めるのも難しい。葬式なんだからさっさと集めなきゃならないのに皆冷たい。ようやく5人が故郷へ向かうことになった。
小学校のときは若干嫌われ者だった朋美。誰に聞いても印象深い想い出がない。卒業するやいなや転校して、高校の時に戻ってきたということくらいしかわからない。それぞれがポツリポツリと想い出を語る。そんな中、学校の教師・斉藤(光石研)が釣り船転覆の3日前に朋美がアパートに泊まりに来たと言う。彼女には悪い噂(誰とでも寝る)もあった。なぜか麻生久美子はヤリマンという設定が多い。
そんな葬式の後のひとこま。やがて、付き合っているという男・笹原(北村一輝)、その前に付き合っていたメイク男・平野(堺雅人)、高校の同級生・久世(津田寛治)も現れる。さらにはもう一人の恋人・高橋(田中哲司)も・・・
全体的にノスタルジックな想い出話に花が咲くといった同窓会的な盛り上がり。それプラス、現在の彼女に関わりある人たちが絡み合う。仲間外れにされてる割には主人公の輝明をはじめ、皆の初恋の相手の子だった真鍋朋美。さらに、朋美の遺体だけが上がってなかったというミステリアスな部分も残している。
ドッジボール、皆既日食、盗まれた縦笛のマウスピースなどなど、キーワードはあれど、やはり朋美のことを徐々に思い出していく様子がとてもいい。そして、酒を飲んだあとに朋美の幻を見てしまった輝明。実際、大人の朋美を知らないのだから、ちょっとおかしいけど・・・。そして皆で海岸に出て、壊れたボートを海まで引っ張り出すというシーンはなかなかのもの。
若くして死ぬと、偶像化されてしまうものなんだなぁ・・・可愛い子限定かもしれんけど・・・
全1件を表示