「和泉雅子さんを偲んで」非行少女 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
和泉雅子さんを偲んで
和泉雅子さん
2025年7月9日に原発不明癌のため自宅にて77歳で他界
銀座生まれ
子役出身
日活入りし吉永小百合松原智恵子共に日活3人娘と呼ばれ青春映画などで活躍する
71年に日活がポルノ路線に走ると映画を辞めTVドラマに進出
80年代から憧れの北極点を目指し冒険家活動中心に
89年に海氷上からでは日本人女性初の北極点を到達
その後何度も北極点に到達
デブになり顔中シミだらけになってテレビのバラエティ番組で小馬鹿にされても気にすることなく彼女本人は胸を張り充実した笑顔だった
1963年公開作品
モスクワ国際映画祭金賞受賞
審査員のジャン・ギャバン大絶賛
監督と脚本は『キューポラのある街』の浦山桐郎
脚本は他に『丹下左膳 乾雲坤竜の巻』『南極物語(1983)』『ジャズ大名』『黒い雨』の石堂淑朗
粗筋
金沢の映画館の前で再会した幼馴染の若枝と三郎
若枝は母の死後に自宅に戻ると父親が女と肉体関係の真っ最中ですっかりグレてしまった
東京に出たもののうまくいかず金沢の実家に戻ってきた三郎だったが兄の太郎とは仲が悪く自分の生家にも居場所がなかった
2人は付き合い始めるが若枝が誤って鶏舎を丸焼けにしてしまう
警察沙汰になり児童施設に送られることになる若枝
和泉雅子の貴重な水着姿だがモノクロなのが口惜しい
窓際で三郎と再会するシーンの若枝な表情
駅のロビーで三郎相手に泣きじゃくる若枝の表情
2人はラストで結ばれるのかと思いきや3年待ってまた再開して2人とも独身で相思相愛なら結婚しようと
うだうだ言ってないでさっさと結婚しろよ
火達磨になって走る鶏が衝撃的
配役
金沢の非行少女の北若枝に和泉雅子
上京したものの挫折し地元金沢に戻ってきた若枝の幼馴染の沢田三郎に浜田光夫
若枝の父の北長吉に浜村純
若枝の継母の北勝子に佐々木すみ江
沢田家の身内の中野静江に北林谷栄
静江の娘のいっちゃんに佐藤オリエ
若枝のおばに沢村貞子
三郎の兄で政治家の沢田太郎に小池朝雄
太郎の妻の沢田由美子に香月美奈子
太郎と三郎の母の沢田ちか子に小夜福子
小使いに小沢昭一
武田に高原駿雄
武田の妻に小林トシ子
三郎の先輩の米田に小林昭二
マスに赤木蘭子
北時十郎に加原武門
児童相談所の職員に高田敏江
児童相談所の職員に鈴木瑞穂
竜二に杉山俊夫
『美しま』の客に藤岡重慶
三郎の学友に野呂圭介
若枝の友人のアキ子に兼松恵
若枝の友人の富子に吉田志津子
園長に河上信夫
恵愛学園の職員に日野道夫
流しのギター弾きに光沢でんすけ
差入れを持ってきた少年に森坂秀樹