「高校の課題図書で読んだ刺激的なストーリー」光る海 Karimarさんの映画レビュー(感想・評価)
高校の課題図書で読んだ刺激的なストーリー
光る海。高校の国語授業で課題図書となったこの本、刺激的なストーリーを通学時間中に読んだことを思い出す。記憶にあった名前と同じ映画を見つけた。
学びのある映画だった。
ミュージカルのように、心情や気持ちをストレートに出すセリフの応酬。
1960年代前半の町並み、建物、ファション。実に興味深い。
吉永小百合の直線的な物言いと躍動感ある動作も魅入るものがある。
それにしても出演者達の会話はなぜこんなに速いのか。
日常生活であればモゴモゴで終わるような内容もここでは息をつく間もなくクリアにアウトプットされまくる。
だけどそれが何かしらの納得感や伝わり感になる。
後半の田中絹代と高峰三枝子のやり取りも見応えがあった。心の底を言葉に素直に出すと言うことは本当に大事だと改めて思わせる。
前半に卒業式あとの茶話会シーン。各々男性陣の一言挨拶の内容が興味深くおかしい。
今とはひと味ふた味も違う。
途中、小田急ロマンスカーが通過する公園のシーンもあった。ここはどこなのか?経堂〜祖師ヶ谷大蔵間のどこかだと目星をつける。
1970年代以前の日本映画は当時を知ることができそれだけでも貴重である。
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