「西部劇パロディ」早射ち野郎 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
西部劇パロディ
宍戸錠の1961年の日活作品。
ダム建設で賑わう開拓地で現金盗難事件が続発。やって来たジョーは土地の有力者・三島と知り合うが、彼こそ元刑事のジョーの兄を殺した犯人で、一連の事件の首謀者だった…。
「赤い荒野」と同じジャパニーズ・ウエスタンだが、こちらは珍作。何故なら…
「赤い荒野」は西部劇調でありながら、西部劇への憧れを感じさせるものだったのに対し、本作は言うならば、西部劇パロディ。
宿場とか保安官とか衣装とか、さすがに突っ込まずにはいられない。
流れ者のジョーが鬱陶しい町の有力者たち、キザというか自己中な主人公のジョーなど、登場人物の設定もありきたりで全く魅力ナシ。そこに割り込む日活映画風の悪漢一味。
町の若い保安官の成長物語として見れば…。
若き日の吉永小百合も出ていた。
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