博奕打ち 総長賭博のレビュー・感想・評価
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お互いに追い詰め合って命を奪っていく渡世稼業
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鶴田浩二さんが主演。義理を通してお互いを立てて、屈辱に甘んじてまでもギリギリまで我慢する侠客を演じていて格好良いです。
若山富三郎さんが鶴田さんの兄弟分のヤクザ。その妻が若い富司純子さんでとても可愛い。
ヤクザの身内同士が無駄に意地を張り合って、どんどん無駄にお互いに追い詰め合って命を奪っていく渡世稼業は、今の視点からみるとまるで馬鹿みたいに思えますが、そのギャップが面白かったです。
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美学
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なんとも重厚な物語だった。
それこそシェークスピアばりの。
男も哀しいし、女も哀しい。
様々な絆としがらみがあり、それ故に起こる悲劇というか美談というか…今の価値観からは到底導きだせないものがある。
今の若者たちには「バカじゃないの?」と一蹴されそうである。
でもね、なんていうかそれでも美しいと思えるのは、そういう関係性に憧れがあるから。
劇中の誰かと誰かのように、そこまで想える誰かをいつも探しているのかもと思える。
そして、昔の俳優は芝居がうまかった。
…息をするかの如く、厳然と揺るがない存在の仕方に感服する。
ただ、主役の激昂を確かめたかった。
若山さんのカチコミは震えがきそうなほど真に迫ったものであり…その兄弟分と称される人物の狂気を見てみたかったなあ。
なんで、子分が若山さんを止めたのか…それが分からない。
渡世のしきたりとか、想像もつかないから理解しようもないんだが。
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