劇場公開日 1958年10月22日

「【中国に古くから伝わる「白蛇伝」を基にした邦画初の総天然色長編劇場用アニメーション映画。青を基調にした色彩が美しい恋物語。この作品を劇場で鑑賞した人は驚いただろうなあ。】」白蛇伝 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【中国に古くから伝わる「白蛇伝」を基にした邦画初の総天然色長編劇場用アニメーション映画。青を基調にした色彩が美しい恋物語。この作品を劇場で鑑賞した人は驚いただろうなあ。】

2024年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

寝られる

■「白蛇伝」は、余りに有名な中国の説話であるので詳細内容は割愛するが、少年・許仙(シュウセン)のことが忘れられない白蛇の化身白娘(パイニャン)との恋物語をアニメーションで描いた作品。

◆感想

ー 資料によると、昭和33年公開とある。驚きである。何故かと言えば少年・許仙(シュウセン)と白蛇の化身白娘(パイニャン)の品性漂う絵姿と、許仙(シュウセン)を慕うパンダや猫熊ミミィや、白娘(パイニャン)を想う青魚の精、少青(シュウセン)の滑らかな動き。
 そして、高僧法界が許仙(シュウセン)を思って白蛇の化身白娘(パイニャン)と法力で戦うシーンや、白蛇の化身白娘(パイニャン)の真なる恋心を知って二人を助ける姿が中国風の音楽を背景に描かれている点が、魅力なのである。
  良く、東映は昭和33年当時に、このクオリティの作品を作ったモノである。
  そして、この作品により影響された多くの人々が、その後のジャパニーズアニメを世界のアニメに昇華させていった事を考えても、この作品の価値は計り知れないと、私は思うのである。-

NOBU