「戦争のリアルをどう伝えるか」野火(1959) Rosalindさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争のリアルをどう伝えるか
飢餓に追い込まれて人間のエゴ(食欲)がむき出しになってくる描写は良く描かれていると思うけど、その当時の切迫感とそのあとの改悛等の人間的情動は“ゆきゆきて、神軍”に出てくる帰還兵の(奥崎が引き出す)証言の方がはるかに心に迫ってくるものがある。
戦争のシーンは一切描かれていないが、“ゆきゆきて、神軍”の方がより一層戦争のリアル(当事者の沈黙も含めて)が伝わってくる戦後80年にふさわしい見られるべき作品だと思いました。
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