「陽キャの円月殺法」眠狂四郎殺法帖 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
陽キャの円月殺法
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眠狂四郎シリーズ(市川雷蔵版)第1作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(シネマコレクション by KADOKAWA)。
原作は未読です。
初手からいきなり華麗な剣劇。市川雷蔵の殺陣にうっとりしたところで本編が開幕し、早々で「やや、なんか思っていたのと違うぞ」となりました。眠狂四郎が陽キャに見える…
眠狂四郎と言えばニヒルな浪人のイメージが強かったので、かかかと明るく笑い、子分みたいな男と軽妙なやり取りをする様子がかなりの違和感で、迷子になった感覚でした。
雷蔵は机竜之助みたく虚無感の演技を心掛けていたものの、陽のオーラが出たことについて「私生活で結婚したので幸せだったから」と説明しているのがなんともかわいらしい。
円月殺法のシーンがストロボ撮影されておらず、本作以降に編み出された手法と云うことにも驚き。狂四郎のキャラも合わせて、シリーズの試行錯誤の始まりを感じさせました。
[余談]
冒頭のクレジットの城健三郎と云う名に「知らない俳優だ」と首を傾げていると若山富三郎が登場し、「はて、見落としたかな?」と再び首を傾げ調べてみると、城健三郎こそ若山富三郎その人であると分かり、大変驚きました。そもそも、大映専属だった時期があったことも初めて知りました。
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