日本敗れずのレビュー・感想・評価
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戦後9年目に公開だで!
「新東宝映画まつり」シネ・ヌーヴォーさん、ありがとう! 8.14宮城事件メモリアルデーに鑑賞。 『日本のいちばん長い日(1967)』との比較で、史実に忠実でない等いろいろ語られてるけど、いやいやどうして、立派な作品じゃありませんか。国滅ぶとも民滅ばず。この痛切なメッセージは今に世にも十分伝わるし、『日本の〜』よりも明快な描かれ方で好感が持てる。 驚愕の軍事スキャンダル、まだ十分な史料も世に出ていない、戦後10年に満たない時期に制作、公開されてるんですぜ。御前会議のシーンに天皇は登場せず、玉音の声も吹き替えだったが、当時はそれが限界だったのではないか。青年将校たちの狂信的冒険主義こそ、日本軍の残虐非道なふるまいの本質だと喝破しつつ、国体護持に身命を賭するという価値観に同調を強要するというか無批判に寄りかかっているあたり、戦前・戦中派のこれもまた限界といえよう。 そうなると2015年版との比較をせねばと思うが、未見のためならず。あまり食指は動かんが、いつか検証してみたい。
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