劇場公開日 1956年10月1日

日本橋のレビュー・感想・評価

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4.0三女優の美

2025年1月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

山本富士子さんを観たくて観ました!これまで観た中のマイ・ベスト・富士子ちゃんは小津監督の「彼岸花」(58)ですが、まだ観てない作品が山ほどあるので、もっと好きな作品に出逢えることを楽しみにしています。今作、物語は何ともいえないもので、共感したり感動したりということはあまりなかったのですが、雰囲気がとてもすばらしい。時代背景がはっきりわかりませんが、泉鏡花の原作が書かれたのは大正3年(1914)ということです。人々の苦悩は、時代は変われど現代に通ずるように思えますが、一方で当時の日本人の生き様や男と女の関係は隔世の観があり、そこが見所でした。山本富士子さん扮する清葉は、芯が強く聡明でいておしとやか、彼女にぴったりでした。淡島千景さん、若尾文子さんもそれぞれに適役で、いずれも日本の美を極めて感じさせられました。

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赤ヒゲ

3.5淡島千景に★★★★★

2018年8月2日
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関西(京都)の芸者と関東(東京)の芸者の気質が違うであろうことは 何となくわかる

東京のなかでも 地域によって違ったのだろうが
もはや我々には皮膚感覚として、それを察知することはできない

しかし この映画の淡島を見ていると 日本橋芸者の
美しさや気風が感じられる
着物の着方、その柄の選び方、さっぱりとしたその 立ち振る舞い…
もう二度と こんなに美しく東京(日本橋)の芸者を演じる女優は 現れないだろう

泉鏡花の不吉な美しい世界観は いまいち伝わって
こない、男優陣も不発、脚本に問題が?
でも すべての日本人に、そして芸者が好きな外国人に 見てもらいたい… 彼女の姿を

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jarinkochie

0.5淡島千景が美しい

2015年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

「駅前シリーズ」などコメディー映画で森繁久彌の相手役を務める淡島千景は、美人女優というよりも気のいい女将さんが似合っている三枚目と思っていた。しかし、この作品の芸者役の淡島は凛として美しい。宝塚で娘役トップだったのだから、その美形は言うまでもないことなのだが、違った一面を見ることができた。
山本富士子もいつもながら綺麗なのだが、その美しさにまったく負けていない。

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佐分 利信