「人気シリーズの第一作目」二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵隊 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
人気シリーズの第一作目
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慰問に来たのは軍国主義のおばさんと姪である悦子(宮城野由美子)。軍人が嫌いな悦子だったが、古川の自由主義的なところが気に入り、早速仲良くなる2人。コメディらしく、タバコの不始末によりボヤをおこした凡作だったが、消火活動を気に入られ上官の従卒としてお供することに・・・上官の愛人・清水マリ(関千恵子)のことを奥方に内緒にしてくれと頼まれるものの、ついつい鉢合わせになった。マリの咄嗟の計らいで凡作の妻ということにしたが、姓が違うということで、奥方は仲人として結婚を強要。柳田(アチャコ)の息子・三太(松井)が預けられた親戚でいじめられたことで、柳田の召集解除を条件に結婚をしてしまう凡作だった・・・
召集解除なんてのはそう簡単にはいかないもの。やがて三太を悦子の家に預けることを思いついた凡作だったが、おばさんが三太を嫌い、彼は家出を決意。そして柳田は三太を探すため隊を脱走することになった。三太がグラマンに攻撃されるところを助けた凡作。そして柳田は営倉入り。三太を匿い、柳田に合わせてあげた凡作であったが、それも見つかってしまう。
軍や戦争に対しての批判はさほど痛烈ではないものの、人情面で反戦を訴える。人気シリーズとして全10作も公開された第一作目。最後には終戦だとわかり、上官たちが隊の物資を横領しようとする。それを凡作が機関銃を持って上官たちに演説する。
「平和にする機械を発明する」なんて言葉によって原爆に対する考えがちょっと怖いところだが、これも皮肉ととればいいのだろうか・・・
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