「感動大作…自然の脅威と逞しさ!」南極物語(1983) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
感動大作…自然の脅威と逞しさ!
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高倉健さん追悼特別番組で3回目の鑑賞。
南極越冬隊の中止により、無人の昭和基地に置き去りにされた15頭の樺太犬たち―。生存が絶望視される中、タロとジロのたった2頭だけが生き残っていたと云う奇跡のような実話を元にした問答無用の感動超大作。
初鑑賞は小学2年生の時―
犬を置いてけぼりにした大人たちに憤慨し、犬たちが南極で繰り広げる冒険と、突然なんの前触れも無く訪れる死に衝撃を受け、なんとも複雑な想いを抱いたことを覚えています。
白夜や流氷などの雄大な南極の自然を捉えた美しい映像に息を呑むと共に、それらが内包している容赦無い恐ろしさを痛感させられました。度重なる困難の中で逞しく生きようとする犬たちの姿に、生きもの本来の強さを学びました…
大人になってから観ると、高倉健と渡瀬恒彦演じる犬係の苦悩が胸に迫って来ました。命令とは云え、信頼関係を築き上げた家族同然の犬たちを置き去りにしなければならなかったことは、もはや人間のエゴでしかない…。タロとジロの2頭だけでも生き残ってくれていたことが、救いであると同時に、人間への罰だったのかもしれないなと思いました。
※鑑賞記録
2020/05/07:Amazonプライム・ビデオ
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