波の塔のレビュー・感想・評価
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中村登監督の堅固な演出哲学と映像美学を堪能
ストーリー的には松本清張原作による前途有望な若手検事と美貌ではあるが暗い影をまとう人妻との不倫悲劇サスペンス。
かなり前に視聴し本作が醸しだす映像世界にえらく感心してしまい、見られる限りの中村映画を視聴し、確固たる演出哲学と映像美学をお持ちの方なんだなぁとさらに感心を深めるに至る。
その哲学と美学とは具体的に何なのか? は語彙と筆力不足で述べられないのがもどかしいが、「ネッチョリ湿度が高く、やるせない”あまりにも昭和的な”大人の世界」を味わいたい向きにお勧めしたい。
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