「等身大で見た記憶」翔んだカップル 妙蓮寺剣達さんの映画レビュー(感想・評価)
等身大で見た記憶
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野性の証明も戦国自衛隊も中学生の時に見て、薬師丸ファンでした。
鶴見辰吾も薬師丸ひろ子も同学年だったんでとりわけこの作品には思い入れが強かったです。
当時高校生の頃、名画座に何度も足を運び、少なくとも20回は見たと思います。ぴあで都内の飯田橋ギンレイホール、自由が丘の武蔵野推理劇場などなど・・・調べて行きました。
今ではご法度ですが、当時のコアな薬師丸ファンは最前列に陣取り、ICレコーダーなどない時代ラジカセで録音しているツワモノがいました。久保田早紀の異邦人を歌いながらの入浴シーンをフラッシュ焚いて写真を撮るアホもいたため一瞬スクリーンが真っ白くなった時は観客一同苦笑してました。
角川映画ではありませんが、当時の角川書店の発行雑誌「バラエティ」は薬師丸ファンにはバイブルのような存在で、今はどっか行ってしまいましたがこの映画の特集があり、全セリフが収録された脚本も収録されていて当時の宝物でしたね。
NHKのBSプレミアムで途中から見たこともあったのだが、ディレクターズカットと言えるオリジナル版HD DVDを買っていたので40年ぶりに見てみました。80年に公開されたものとちょっと違うな。友人の中山宅で飯食ったり、立ちションシーンやらバーの女とのシーンなどなかったぞ!
故相米監督には悪いが、通常版(80年公開)の方が良かった。唐突に登場する不幸な女との性行為後のシーンは変に重苦しさが加わった上、冗長で作品全体の10代の青臭さとか爽やかさの印象を削いでしまっています。
何よりも自身が繰り返し見た40年前の記憶と印象が変わってしまいちょっとがっかり。
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