「吹石一恵の黒歴史『セピアの夏のフォトグラフ』」ときめきメモリアル 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
吹石一恵の黒歴史『セピアの夏のフォトグラフ』
1997年の作品
フジテレビが作った僕たちの映画シリーズ最終作
レンタル開始当時VHSだったと思う
レンタルビデオ屋さんで見かけた記憶はあるが借りて観た記憶はなかった
レンタルDVDとして扱っているのは渋谷ツタヤなどごく一部だと思う
出演者が結婚するたびにこの作品を思い出し観たくもなるが気軽に観れるものではないので躊躇していたがなんの酔狂かAmazonで購入
届いてきたものを見て驚いた
DVDなのにCDサイズのジャッケットになっている
CDと間違えたのかなと焦ったがやっぱりDVDだった
PSのときめきメモリアルの隣に置いてほしいってことだろうか
言われてみればDVDのジャケットはなぜあんなに大きいのか考えたこともなかった
VHSのサイズの方がレンタルビデオ屋さんにとっては都合がいいからかもしれない
CDと区別しやすい利点もあるしそういえばPSも2からDVDのジャッケットの主流サイズと同じ大きさになっている
ときメモに寄せたあまりレンタルビデオ屋さんに置いてもらいにくいサイズになった本末転倒
監督は『里見八犬伝』『二代目はクリスチャン』などでプロデューサーを務め『僕らの七日間戦争』で監督デビューした菅原浩志
脚本は『いま、会いにゆきます』や『おっぱいバレー』など最近では『劇場版そして、生きる』の岡田惠和
主演の岡田義徳は映画出演3本目で池内博之と山口紗弥加は2本目
吹石一恵と榎本加奈子と中山エミリと矢田亜希子は映画初出演
キャストは若手中心でとても初々しいフレッシュなメンバー
特に懐かしいのは山口紗弥加
今でこそ名脇役のベテラン女優だが芸能界に入りたての頃は女優というよりバラドルだったことを強く記憶している
今と当時とでは雰囲気は全く違うが別人ではなく同一人物
演劇の稽古で蜷川幸雄に何度も罵倒されたのは無駄ではなかった
いろいろと苦労したんだな山口紗弥加
あと矢田亜希子も
藤崎詩織役は吹石一恵
デビュー作のためか極度の緊張のためか演技が下手くそすぎるが歌はそれ以上に酷い
主題歌も歌っているがお金を払って聴くレベルではない
AKB系坂道系やジャニーズの子たちのほうがよっぽど耳障りが良い
自他共に認める黒歴史
YouTubeで気軽に聴けるから興味があるなら一度は聴いてほしい
音楽プロデューサーが広瀬香美なんだから本人だけが主題歌を歌えばいいのに理解に苦しむ
タイトルは『ときめきメモリアル』だが内容はゲームと全くと言っていいほど関係ない
原作レイプというより俳句でいう発想飛ばしに近い
原作の名を借りて大胆に全体の内容を変えてしまうことなんて昔はよくあった
ときメモのキャラで登場するのは藤崎詩織だけ
しかも詩織の出番が少ない
キャラもだいぶ違う
きついことを言わない詩織なんて詩織じゃない
ときメモファンのオタクの皆さんにはおすすめできない
コナミも携わっているがコナミ的要素は薄い
高校生が夏休みに海の家でバイトする話
なぜか舞台は山口県
青春モノ
青春といえば女子更衣室侵入らしい
女湯を覗くシーンがときメモにはあるが侵入まではしない
女子たちが戻ってきてロッカーに隠れて見つかりそうになるがセーフは定番
女子高生たちの馬鹿馬鹿しいやりとりから役の名前を漢字も交え紹介する親切なテクニック
海の家でバイトを始める主人公だがなぜか歓迎されない
理由はよくわからないが嫌われている
あの程度で海に落ちるわけないが定番である
全体的に女の子たちの芝居が下手くそ
そのなかでもやはり山口紗弥加が一番うまい
役名は美潮
クライマックスは嵐から海の家を守るために奮闘する
たいした話では無い
青春映画だがキスシーンはない
最後の最後で伝説の樹が登場するが女の子4人登場
たしかに観たあと何も残らない
みんな若かったんだなあと思うくらい
エンドロールによると水川あさみが出ているので探してみたら溺れた少年の友だち役だった
わからなかった
あとネットで調べたら池内博之は日本とエルサルバドルのハーフだと分かり若い頃から醸し出していた謎の威圧感の理由がやっと分かった