DOORのレビュー・感想・評価
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トラウマ級のスプラッター
702号室に住んでいた本田家族。ゴミ出しの曜日を間違えて捨てたとき、そのゴミ袋が部屋の前に置かれていた。それだけでも恐怖の始まりのような気がしたが、本線とは関係がない。営業電話の勧誘や個別訪問も多そうな団地。夫(下元)は「国民総背番号制が始まったのかな」などと呟く。
堤大二郎演ずるセールスマンが「パンフレットだけでも」と左手でチェーンロックのかかったドアの隙間からパンフを入れようとしたとき、バタンとドアを強く閉めてしまった靖子。骨には異常はなかったのだろうか、爪が真っ黒になるほど酷い状態になっていた。
復讐心からか、最初は本多家の様子を探るようにしていた堤。奥さんがキレイな人だと感じた時からストーカーへと変身する。隙をうかがって自宅に侵入する堤。そこからはシチュエーションホラーとなり、レイプすることをうかがっていた様子だが、過剰に反応する靖子はとにかく残虐なまでに抵抗する。チェーンソーで風呂場のドアを壊す堤。抵抗してフォークで堤の顔を刺す靖子。堤は徐々に傷だらけになっていくが、レイプしたいという願望は持ち続けている。
俯瞰シーンとなって3LDKの部屋で鬼ごっこ。とうとう捕まったかと思ったが、フォークで腹を刺し、息子がバットで殴る。そして靖子はチェーンソーで首を斬り男を絶命させたのだ・・・
和製スプラッタームービーとしての評価もあるが、売れないセールスマンの悲しきストーカー行為としてとらえると、虚しく終わるところが絶妙だ。
Kickin’ on Danchi's DOOR
まさかの一日5作品鑑賞、その④。
尾野真千子さん似の綺麗な主人公が、他の人物に比べてひと際ハイカラな服を着ている。
これが、憎しみから偏愛へ至ることにも、周囲から孤立気味なことにも説得力を与えていた。
なにしろ35年も前の作品なので、演出の古さは否めない。
服装やBGM、画角、効果音など現在と感覚も技術も違うのでそこは仕方ない。
(それでも、まな板アタックとその後のリアクションはギャグにしか見えなかったが)
アレンジver.含めメインテーマ(?)は使いすぎで笑った。
反面、これが日常シーンでもホラーシーンでも馴染んでしまうのは凄い。
内容としても、正統派ホラーの文脈を浚いつつ、徐々に緊張感を増す構成は見事。
チェーンだけしか掛けなかったり、工具箱を見せたり、伏線もバッチリ。
息子の名前を出されたとはいえ、不用意に飛び出す主人公にハラハラします。
音もなくドアノブが回るのは初めて見たが、これは怖い。
しかし、チェーンソーの刃に攻撃するシーンはちょっと解せない。
血塗れになりながら、あんな状態でも性欲湧くのかな、と妙に冷静に見てしまった。笑
あと、新聞紙取りにくるまでずっと待機してたと思うと非常に涙ぐましい。
「ストーカー」という言葉すらなかったであろう時代にこの作品があったことに、驚きを隠せませんでした。
今観ても面白い
これは以前、死霊の罠と2本立てで上映されたもので、内容もかなりグロテスクで血まみれ描写あり。
セールスマンがチラシを渡そうと差し入れた指を思い切り挟んで怪我をさせてしまった仕返しなんだけど、これは明らかにその主婦のやり過ぎ💦
おすすめの映画です。
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