「Kickin’ on Danchi's DOOR」DOOR uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Kickin’ on Danchi's DOOR
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まさかの一日5作品鑑賞、その④。
尾野真千子さん似の綺麗な主人公が、他の人物に比べてひと際ハイカラな服を着ている。
これが、憎しみから偏愛へ至ることにも、周囲から孤立気味なことにも説得力を与えていた。
なにしろ35年も前の作品なので、演出の古さは否めない。
服装やBGM、画角、効果音など現在と感覚も技術も違うのでそこは仕方ない。
(それでも、まな板アタックとその後のリアクションはギャグにしか見えなかったが)
アレンジver.含めメインテーマ(?)は使いすぎで笑った。
反面、これが日常シーンでもホラーシーンでも馴染んでしまうのは凄い。
内容としても、正統派ホラーの文脈を浚いつつ、徐々に緊張感を増す構成は見事。
チェーンだけしか掛けなかったり、工具箱を見せたり、伏線もバッチリ。
息子の名前を出されたとはいえ、不用意に飛び出す主人公にハラハラします。
音もなくドアノブが回るのは初めて見たが、これは怖い。
しかし、チェーンソーの刃に攻撃するシーンはちょっと解せない。
血塗れになりながら、あんな状態でも性欲湧くのかな、と妙に冷静に見てしまった。笑
あと、新聞紙取りにくるまでずっと待機してたと思うと非常に涙ぐましい。
「ストーカー」という言葉すらなかったであろう時代にこの作品があったことに、驚きを隠せませんでした。
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