「素晴らしい映像と音楽」津軽じょんがら節 クネーゴさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい映像と音楽
徹男、イサ子、ユキ、三人の徐々に変化する心情が丁寧に描かれており、惹き込まれました。三人とも何とも切ない。
随所で挿入される斎藤真一 による瞽女絵と高橋竹山による三味線の音色がとても良いアクセントになっています。この絵と音楽によって、最も近い都会である五所川原までバスで2時間という日本海どん詰まりの寒村の空気感が一層寂しく感じられます。
映像も素晴らしい。寂寥感たっぷりの波、人に優しくなさそうな風、どちらもロケの素晴らしさを物語っています。
予備知識なしで見ましたが、キネマ旬報邦画部門年間一位をはじめとする数々の受賞作と後から知って納得しました。
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