台風クラブのレビュー・感想・評価
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大昔に話題になっていたので観てみたが、これはひどい。 こんなものが...
大昔に話題になっていたので観てみたが、これはひどい。
こんなものが芸術として評価されるようでは映画界は終わりだと思う。
男子生徒が女子たちにいじめられてプールで溺死しそうになるところからスタート。
主要メンバーの男子が好きな女子に歪んだ愛情をぶつける。
薬品か何かをぶっかけて背中をただれさせたり、2人きりの時に襲いかかって制服を引き裂いたり。
極めつけは主役の男子が意味不明の自殺をしてしまう。
特に意味もなくそれぞれの出演者を好き勝手に動かしてみました、という印象。
ATGと東宝っぽい
こないだまで横浜シネマリンやっていた相米慎二特集で観る予定だったけど、ライブで行きそびれたので観てみた。
相米慎二監督というと少女の意味不明な動き(セーラー服と機関銃の薬師丸ひろ子のブリッジとか飛んだカップルのでんぐり返し)があるけど、工藤夕貴もやってたなあ。
物語は台風が接近にしたがってエネルギーを持て余してる中学生7人の一夜の話
ATGらしいところと東映っぽいところが混ざった変なテンションの作品
バービーボーイズ久しぶり聴いた。いい曲だった。
大西結花(風間三姉妹)が可愛かった。
鮮烈なインパクト
36年前に見て鮮烈なインパクトを受けた作品。
今見直して、今度はノスタルジーへと。
大西結花はかわいいという印象だったが、それ以上だった、
三浦友和が素敵。くずっぷりが素晴らしい。
長回しが随所に緊迫感を生んでいることは、今回見た気づき。
音楽が80年代バリバリでたまらない。
バービーボーイズはこの映画をきっかけにはまった。
かなりストーリーやシーンを鮮明に覚えていて、この映画から受けた衝撃を再認識した次第。
若さ溢れる
リアルな十代の役者が少し浮世離れしたような中学生を今の若手俳優では真似できない、80年代だから相米慎二だからこその為せる技!?
唐突に火傷を負わせてからのレイプ未遂、何事もなかったようにケロっとして周りに溶け込んでいるアイツがサイコ野郎過ぎて怖い。
いや、あの中学生たち全員が何かズレている感覚、羞恥心すら持ち合わせない、ある意味で純粋無垢、悪い意味での破天荒なマセたガキ供。
今こんな映画を撮ることは限りなく不可能、ド天然で根性が据わった映画人の本気度、良き時代、例えがダサいかもなニューウェイブ感を醸し出す斬新さ。
映画芸術としての表現の美しさ、その全てが詰まっている。情動の激しさ...
映画芸術としての表現の美しさ、その全てが詰まっている。情動の激しさに連動した台風の雨風と俳優部の動き。これが第七芸術のすべて。世界で一番素晴らしい映画。
今こそ本作と家族ゲームを受けて令和の時代の台風クラブをリメイクしなければならない
家族ゲームに遅れること2年
ここでは家族のゲームを演じる家庭どころか
親すら登場しなくなっている
健の親が台詞もなく一瞬映るのみだ
それも彼の家が困窮家庭でネグレクトされていることを説明する為だけに登場する
ただいま、お帰りなさいの台詞はそれを表現するものだ
理恵が寝坊した時に父も母もいない
母を呼ぶだけで、父は呼びもしない
彼女は誰もいない家で母の布団にくるまり自慰をする
それは愛情に飢えている表現だ
台風の中の商店街で出会うオカリナを吹く不思議な男女
あれば彼女の両親の投影だ
オカリナはオカルトのもじり
彼女のオカルト趣味は両親から来ているものなのだろう
しかしその両親は娘の助けの求めには応えてくれず、全く取り合ってもくれないのだ
仕方なく警官の人形にすがるのだが勿論応えてくれるわけもない
兄弟も三上の兄だけが極短時間姿をみせるだけだ
その兄も弟への声かけは家計の心配、ひいては自分にどのようなしわ寄せが来るのかの心配によるものだ
思春期の不安定な精神を正面から受け止めてくれる家族はどの子供達にもいないのだ
子供達だけで思春期の精神の不安定さを乗り切ろうとするほかないのだ
台風という思春期の熱病の嵐の中で子供達は、所詮遊びつかれたら眠るだけの何もできない子供であることを知る
家出をして東京にいく、彼女を襲う、自殺を図る
これらは全部子供たちの夢想に過ぎない
だから、シャイニングや犬神家の一族の有名シーンのオマージュがあるわけだ
台風が去り子供達の精神が安定すれば、空は明るく晴れ渡り子供達は表面的には何事もなく学校に向かい日常にもどるのだ
一方、大人の代表たる梅宮先生は大人達だけで台風の中カラオケをしている
そこには濃密な心の触れあいがあるが、それは大人だけでしかない
家族が作られようとしているのだが、あの二人が結婚しても果たして普通の家族になり得るのか
それを先生の彼女の父の刺青が不安として表現している
子供達の親は団塊の世代の始めだろう、梅宮先生はその終わりの年頃にあたる
子供達は団塊ジュニアの走りになる
この構造は家族ゲームと同じだ
しかし本作では家族ゲームで松田優作が演じた家庭教師に相当する梅宮先生まで、子供達を突き放しているのだ
彼は子供達に夢や希望を与えようなどとはこれっぽっちも思っていない
それどころかか15年もたてば自分のこのような姿に成り果てるのだとさえ言い放ち子供達のそれを破壊するのだ
こうした家族の環境の中で団塊ジュニアは育ち今や大人になり、本作で登場しない親の歳になっているのだ
本作公開からそれほどの時は流れたのだ
子は親にされたようにしか子供を育てることは出来ないものだ
一体いまの中学三年生は台風が来たら、どう子供達は乗り切っているのだろうか?
ネットの中に避難しているのかも知れない
今こそ本作と家族ゲームを受けて令和の時代の台風クラブをリメイクしなければならないと切に思う
思春期のエネルギーをもて余す感じ
・力加減が分からない暴力性
・嵐の中教室や体育館の壇上、校庭で半裸の中学生が狂乱で踊るシーンはただただスゲェって感想
・特に廊下から教室の中を捉えた定点ショットのダンスシーンは印象的
・♪「もし~も、明日が~、晴れ~ならば」
・女子中学生の下着姿がこれでもかと惜し気もなく見せてきて戸惑った
・喫煙、レズ、レイプまがい
・終盤の嵐が開けた朝、男子生徒が窓から飛び降りるショックなシーンだが、クラスメートが降りてみてみると上半身が突き刺さる犬神家スタイルでギャグなのか何なのか…
相米監督への苦手意識を確立した作品
相米監督の追悼上映で観たので30年近くぶり,,,完全に忘れていたが相米慎二への苦手意識を確立した作品だった…「セーラー服と機関銃」は先日観直したら意外なほど伏線回収されてたが,これはやっぱりアナーキー過ぎるなぁ.工藤夕貴はじめ可愛いんだけどね.
ジム・ジャームッシュも注目した映画だが、僕にとっては凡庸な作品でしかない
脚本は、面白いのだが、時に高く評価される相米慎二監督だが、僕にとっては、多くの有能な日本映画監督の一人に過ぎない。
まず、絵作りが出来ていない。
寺山修司的な絵作りもあるのだが、乱雑で考えて撮影したとは思われない。
物語は、台風下の高校生の生態なのだが、主人公を高校に取り残された高校生らに入れなかった脚本に注目。
それにしても、バブルの来る前の80年代は、のどかで平和な時代だったと、つくづく思う。
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