台風クラブのレビュー・感想・評価
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震える程にワケが解らん(マ王的には映画ではない)
常々気になっていた映画「台風クラブ」だが、体調が悪い今しか無いとアマプラで鑑賞しました🫡
マ王、レビューの前にはなるべく枕話を挟むようにしてるんだけど、今作に関してはそれすら面倒になるくらいの超駄作と言ってもいい😤
兎に角、まずテーマが解らんわ💨
青春てのが主題だとするなら、監督も脚本家もかなり捻くれた子供時代を送ったとしか思えん😐
ていうか少年少女をバカにしている大人が作った映画にしか感じなかった😶
コレが大人のレッテルなのか中学3年生ってあそこまで狂人ではない🙃←もっと理性も箍もある
映画としてはどうにか物語は繋がってはいるが、それでも酷いの一言😫
ストーリー、演技、構成全てが正に幼稚園レベルのお遊戯会である😑
ラストなんて「犬神家の一族」かと思ったわ💨←観客まで小バカにしている
この映画を観ながらふと思い出したのが「女子高生コンクリート詰め殺人事件」だった。
あの猟奇極まる事件は、幼稚に育った人間がどこまで欲望を露呈出来るかという例でもある。
事件の詳細までは書かないけど、本作に出てくる少年少女みたいなのが存在したのなら、その成れの果てが件の犯人と感じられた。
また全編通して女性に対する扱いが昭和過ぎるのも気に入らない。
昔は通用したのかも知れんけど令和の時代には共感は1ミリも得られないぞ。
女性蔑視、レイプ未遂、ロリコン的表現のどれもが観てて面白くないわ下らないわ。
終始、詐欺的ポルノを鑑賞している気分だった。
マ王としては久々の駄作中の駄作で、こんなのがどうして過去に於いてでも高評価を得た作品なのか理解に苦しむ😖
ギリギリ映画と認めたのは自分自身への戒め(体調が悪くてチョイスしてしまった)に過ぎず、正直言うならコレは映画ではない‼️←0点
マ王史上初の最低点の作品である😡
願わくば時間を返してほしい🥲
時代が賞賛した映画なのかもしれないが何時の時代にも通用するのが名作なワケで、今作に至ってはその範疇から大きく逸れてるがマ王の感想である☹️
当分、邦画は観たくない👊
映画館での鑑賞オススメ度★−10←今はもう観るべき映画ではない
プチエロなのかロリコンなのか度★★★★★←監督の自己満足か?
相米慎二監督の映画はもう観ない度★★★★★←邦画の悪いトコ全部盛り
これが若さか
「ただいま」「おかえりなさい」
1985年公開作品
中高生の頃にたしか土曜か日曜の午後にテレビで放送されそれを観て以来2度目の鑑賞
当時は「は?なにこれ?」とキョトンとしたものです
監督は『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』『ションベン・ライダー』『雪の断章 情熱』『東京上空いらっしゃいませ』『お引越し』『あ、春』の相米慎二監督
脚本は『教祖誕生』の加藤祐司
第1回東京国際映画祭グランプリ
舞台は東京近郊地方都市
ロケ地は長野県佐久市
市立中込中学校が全面協力
粗筋
台風が接近中だけど帰宅せず中学校に残った中学生たちの話
家出した理恵は東京から地元に帰ろうにも台風が影響し電車だ帰れなくなった
ダンスフロアのならずもの
神の子供たちはみな踊る
踊り場はプールサイドだったり体育館壇上だったり学校の外だったり
若さ溢れる乱痴気おけさ
撮影スタッフに天は味方せず台風は来なかった
人口の雨
人口の強風
翌朝インテリの三上がみなのいる前で頭から飛び降りて見せた
厳粛な生には厳粛な死を
あれは『犬神家の一族』の佐清の死に対するオマージュか
復旧し始発で帰ることができたのか地元に戻ってきた理恵を迎えたのはあの夜に帰宅した明だった
学校は休みだという
三上の自殺?が影響したのだろう
引っ張り出して救出したシーンはカットされたという
ちなみに撮影に使われた校舎は撮影中に放火され金閣寺のように消失したらしい
『もしも明日が…。』作詞した荒木とよひさ氏と作曲した三木たかし氏とわらべに謝罪したか?
謝罪してないなら今からでも謝罪しろ
三木たかし氏は他界してるので妹の黛ジュン氏に謝罪しろ
さっぱりわからない
なんなんだこれは
お坊っチャマにはわかるまい!
でも俳優の浅野忠信はよく理解し感動したそうですよ
凡人と一流芸能人の違いですね
やっぱり
八木沢英夫の刺青姿がなぜか一番記憶に残っていた
再び観ると雨降るアーケード街で笛を吹く白塗りに包帯のような物で向かい合わせに拘束した男女がいたことを思い出す
マグリットの「恋人たち」から発想を飛ばしたのか
理恵の質問に男は答えず女はトンチンカンな答えを返した
プールの前貼りの件だがあれは不味すぎる
例えば相米慎二監督の顔画像で股間の部分を隠す遊びがあっても良かった
ちなみにDVDには特典として出演した三上紅林工藤大西宮田な感想が添えられている
当時13歳の工藤は「ゴミ!」「しじみ!」と監督に怒鳴られ扱かれたらしい
しじみって・・・
それでしみじみ感じたのか←シャレてる場合か
日本って古来からこういう演出方法が主流なんだけど性被害以前にこっちが問題視されるべきではないか
この程度はネット民やマスコミもしょっちゅうやっているので他人のことは流石に言えないのか
配役
野球部3年の優等生で女子にモテモテの三上恭一に三上祐一
美智子に想いを寄せている野球部3年の清水健に紅林茂
恭一や健の友人の山田明に松永敏行
恭一の恋人の高見理恵に工藤夕貴
恭一のクラスメイトの大町美智子に大西結花
演劇部3年女子3人組のリーダー格の宮田泰子に会沢朋子
泰子と同性愛関係になっている演劇部3年女子3人組の毛利由美に天童龍子
演劇部3年女子3人組だが2人とは若干距離を置いている森崎みどりに渕崎ゆり子
恭一のクラスの担任教師で数学を担当する梅宮安に三浦友和
理恵をナンパし自分のアパートに連れ込んだ自称東大生のの小林に尾美としのり
恭一の兄で東大生の三上敬士に鶴見辰吾
健の同居人の清水留造に寺田農
梅宮の恋人の八木沢順子に小林かおり
順子の母の八木沢勝江に石井富子
勝江の弟の八木沢英夫に佐藤允
用務員の岡部に伊達三郎
「台風が来るぞ」と生徒に伝える学校関係者に佐藤浩市
前貼り
現在の倫理観では怪しいところもあるがリバイバル上映なので仕方がない
今年15本目(合計1,107本目/今月(2024年1月度)15本目)。
大阪市ではこの映画をリバイバル上映しているところがあって、そこに見に行きました。
台風を通じて少女が成長する姿、あるいは思春期ならではの子の「表現表情のむつかしさ」を扱う映画です。
この点はリバイバル上映でも見ても(なお、前にも書いた通り、リバイバル上映では4K上映になっても「当館は2K上映です」になるのが普通)理解できると思うのですが、いかんせん古い映画であるため、今「それ」をやれば法律上アウトじゃないのかという部分(特に体罰など学校の教育関係)がかなり出てきます。もっともこのことが「実際上」問題になるのはリアルで教師である方、ついで行政書士など資格持ちが「どういう倫理観なんだろう…」というくらいに現局されます。
ストーリーの展開としてはわかりやすいものの、先にの述べた通り「風紀・倫理関係」がものすごく現在と乖離しているので、そこが人を選ぶかな…といったところです(換言すれば、当時はスケバン刑事じゃないですが、そういう「荒れた時代」があったらしいということは知っていても、実際そこまで荒れていたのかというのはこの映画でもわかり、そういう観点で見ることもできる)。
もっともこれらの点については「映画の描写にないことを勝手にあることないこと入れることはできない」という当然の理解に基づくものですので、採点上減点なしという扱いにしています。
今みても強烈なエネルギーを感じる。
昔々、、11時ころ父親の帰宅する車の音でむくむくベッドから這い出し居間に向かう。そんな時間に(普段はもっと遅い)父が帰って来た時だけ一緒に大人の深夜番組11PMを見るのを許されていた。番組でBarbee Boysという新人バンドの紹介を今野雄二が熱く語っていた。スタジオで演奏した「翔んで見せろ」がカッコよくてノックアウトされた。
で映画を見たのはずいぶん後で、たしかTVだったと思う。なんでかわからないが青臭い青春映画が苦手な子供だったのである。しかしこちらもノックアウトだった。
各自、小さな台風を心に抱えた子供達の一夜の狂乱のお話である。もう30年以上経っているのに子供達を取り巻く状況は変わって無くて可哀想すぎる。
現代版に置き換えると「プールに金魚、、」になるのだろうか、、?なんか地味だな。
もちろんDVD持ってるけど、映画館で観たくてやって来た。久々見ると子供達の演技が棒読みだったり、あれこんなに下手だったかな?と思ったが明らかに撮影後半に打ち解け、演技が自然になっていくのがわかる。
あと今回音がクリアに聞こえて色々発見があった。
水槽のエアレーションや、隣の部屋のアヘ声とか、色々工夫してる。絵もすべてのカットにアイデアがあり、偶然も一つ漏らさず記録するぞ!という気迫が感じられる。さらっとレビューを見ると全くピンと来てない方も多くて驚く、時代なのかな?
私も歳をとって色々青春映画を見るようになったけど、この映画を超える日本の青春映画を私はまだ知らない。
映画公開後「翔んでみせろ」は自殺誘発を配慮して自主規制か放送禁止になったような記憶がある。
あ、あと三浦友和が最高です。
面白かった
面白かった。
中学生の性とエネルギーの暴発が映像になってる感じ。
今だと撮れないし、色々問題になりそう。
今観ると時代感との距離感があるのでそれもあって観やすかった。
この時代から、家庭の空洞化が問題として浮き上がってるんだなとも感じる、子供達の孤独感から生まれる台風クラブの危うさ、生と死の狭間の時間。
少年のネグレクトなのか、家族からの虐待なのかで、
「ただいま、おかえり」を繰り返すのが怖かった。
この状態の彼は、現実から乖離してコミュニケーションが取れない様に見える。精神が体に帰ってきたら普通の面白い男の子なのに。
そして、その負のエネルギーが美人の優等生への加害に向かうのが怖い。あれは普通に性加害のシーンだよな。そしてそのあと、皆んなと合流した彼女は「何もなかった」ってゆうのとか。
性被害で良く聞く話すぎてほんとにホラーだった。
何故男子の不幸が女性への加害に向かうのか、今、ようやく可視化されつつある社会の捩れみたいな物がこの映画には写ってるように思う。
配信で鑑賞
レビューが書きにくい作品だ。
公開時、話題作となり相米監督を名を高めた作品だ。但し、私は観たいとも思わず、40年近くを経過して初めて鑑賞した。
感想はタイトルの通りで、本当に書きにくい。名作との評価が定まった作品なのに、私に感動をもたらさない。
中学生の生活や心情のある1面(正ではなく負の面)を描いた映画であることは理解できる。描かれているのは、不良ではなく普通の中学生達だ。
冒頭、女子中学生が空を見上げて、「台風が来ないかな」と呟く。日常生活に退屈し、飽きていること訴える。大人の嫌な面(数学の先生の恋人問題)を見せつけられて、大人になることへの嫌悪感を抱かせる。
台風が接近すると一部の中学生達は日常生活から逸脱し、日頃の鬱憤を晴らすかのように自由な行動を取っていく。ひとつ間違えば危険な行動だ。
多分、普通の中学生を描いた姿が新鮮で高評価を得たのだろう。40年経た今でも新鮮だ。そこは私も評価する。が、物語として私には面白いと思えず、この評価となった。
言葉にできない、世界を
つまらない
緑が美しい
個人的にこの時代のカラーが好きで、田舎の緑が美しい。
中学生日記みたいなのはあまり好きではないが、(嫌いというわけでもないが)演技が芝居めいていて鼻につくということは特になかった。
誰もいない閉鎖された校舎で男子が気になっている女子を追っかけまわすシーンは、すごかった。「おかえりなさい」「ただいま」とうわごとの様に呟きながら(恐らく家出したその場にはいない女子生徒の事を暗示している)真顔で机や扉を単調に蹴り続ける。トラウマものの怖さだが、その後追っかけ回した男子も追っかけ回された女子の方も普段通りに戻ってあっけらかんとしている。あまつさえ、「おかえりなさい」「ただいま」と今度はおどけた調子でみんなで唱和し、下着姿で仲良く踊っている。中学生の彼らの行動の背景には、大人の様な捻じ曲がった精神や倒錯した欲望、強い執着や悪意はみとめられず、行動の振れ幅が大きい分、心はとても繊細でしなやかだ。どう表現すればいいか分からない衝動が突発的に無軌道なエネルギーとなって放出される様子が映画全体を通して見事に描かれていたと思う。
個人的な名シーンは、家出をする女子生徒が出かけてしまった母親の布団に潜り込んで自慰行為するシーン。リアルでとても良かった。
何度も見たいか、と言われるとそうでもないが、個人的にかなり刺さった作品だった。
令和の闘いvs昭和の残酷
こんな話だったのか。
もしも明日が晴れならば
なぜか不思議なシーンがいっぱい。特に商店街の白ずくめのオカリナ吹きカップルがいい。考えてみれば、3年の夏に野球部を辞めた生徒が夜中のプールにユニフォームで駆けつけるところから疑問。受験勉強が始まることへの抵抗か、受験戦争のまっただ中に放り出されることへの不安なのか、田舎の中にも閉塞感が感じられる。
微妙な年齢であることに加え、担任(三浦友和)の結婚詐欺疑惑みたいな事件で生徒たちは複雑な気持ちになる。台風が来てくれれば全部吹き飛ばしてくれそう。また、明に行ったイジメにも似た行為を恥じたり、レズビアンの関係への好奇心、そして健が美智子背中に薬品をかけたことの罪悪感・・・男女間にも様々な葛藤があった。
日常からの脱却。大人になったらもっと逃避したいときがある。責任感の薄い中学生時代だからこそ、何もかも忘れて饗宴できたのだろう。そのクライマックスにおける体育館での狂ったような踊りは全てを吹っ飛ばしてくれる。下着姿からブラまで取って・・・引きの映像に見入ってしまった。
『犬神家の一族』へのオマージュはちょっと衝撃。ちょっとしたワンカットが絶妙でもあった。見て損もないけど、若い頃に観るのと歳取ってから観るのではイメージが変わってしまうかもしれません。
鬱屈した田舎の中学生達は爆発するきっかけを待っている。
HDリマスター版をアマプラにて鑑賞。
リマスター版は暗闇のシーンが真っ暗で何も見えず、誰が監修したのかと問いたくなるほど最悪なものだった。
学生時代に映画館で観て衝撃を受け、それ以降一時期定期的にレンタルなどで鑑賞していたが、今回の鑑賞は実に20年ぶりくらいかと思う。
一口で言い表すことは難しいが、大まかなストーリーとしては、
全く不良にも見えないむしろ幼さすら残る普通の田舎の中学生達が、まるで台風の襲来とシンクロするかのように校内に居残り、日頃の鬱屈した脆く不安定な感情をそれぞれが爆発させ到底理解できないような行動に走る・・・といったところか。
しかしながらこの映画はストーリー云々を言うものではなく、少年少女が持っている彼らなりのはけ口が見つからない破裂ギリギリのエネルギーのようなものをいかに演技で表現し、観る側がそれをいかに受け止めることができるかが意図された見どころであり、鑑賞の醍醐味でもあるという、ある意味極めて演劇的な作品なのである。
工藤夕貴はじめ、実年齢も役とほぼ同じくらいのミドルティーンの無名の役者たちが、確かに演技としては未熟かもしれないが、嘘のつき用のない文字通り誠実で体当たりの演技をするため、リアリティのない軌道を外れた行動すらも不思議と受け入れる事ができてしまう。
工藤夕貴の布団に入り〇〇するシーンのワンカメ長回しや、それまでに優等生で二枚目役ばかりだった三浦友和のちょいクズで飄々とした人間臭い演技なども含め、相米慎二の強烈な演出力を感じ取ることができる、観る人の心に焼き印の如く心の目立つところに熱く半永久的に刻まれる、そういう映画なのである。
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