劇場公開日 2023年9月23日

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「これが若さか」台風クラブ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5これが若さか

2024年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

難しい

「ただいま」「おかえりなさい」
1985年公開作品
中高生の頃にたしか土曜か日曜の午後にテレビで放送されそれを観て以来2度目の鑑賞
当時は「は?なにこれ?」とキョトンとしたものです

監督は『翔んだカップル』『セーラー服と機関銃』『ションベン・ライダー』『雪の断章 情熱』『東京上空いらっしゃいませ』『お引越し』『あ、春』の相米慎二監督
脚本は『教祖誕生』の加藤祐司

第1回東京国際映画祭グランプリ

舞台は東京近郊地方都市
ロケ地は長野県佐久市
市立中込中学校が全面協力

粗筋
台風が接近中だけど帰宅せず中学校に残った中学生たちの話
家出した理恵は東京から地元に帰ろうにも台風が影響し電車だ帰れなくなった

ダンスフロアのならずもの
神の子供たちはみな踊る
踊り場はプールサイドだったり体育館壇上だったり学校の外だったり
若さ溢れる乱痴気おけさ

撮影スタッフに天は味方せず台風は来なかった
人口の雨
人口の強風

翌朝インテリの三上がみなのいる前で頭から飛び降りて見せた
厳粛な生には厳粛な死を
あれは『犬神家の一族』の佐清の死に対するオマージュか

復旧し始発で帰ることができたのか地元に戻ってきた理恵を迎えたのはあの夜に帰宅した明だった
学校は休みだという
三上の自殺?が影響したのだろう
引っ張り出して救出したシーンはカットされたという
ちなみに撮影に使われた校舎は撮影中に放火され金閣寺のように消失したらしい

『もしも明日が…。』作詞した荒木とよひさ氏と作曲した三木たかし氏とわらべに謝罪したか?
謝罪してないなら今からでも謝罪しろ
三木たかし氏は他界してるので妹の黛ジュン氏に謝罪しろ

さっぱりわからない
なんなんだこれは
お坊っチャマにはわかるまい!
でも俳優の浅野忠信はよく理解し感動したそうですよ
凡人と一流芸能人の違いですね
やっぱり

八木沢英夫の刺青姿がなぜか一番記憶に残っていた

再び観ると雨降るアーケード街で笛を吹く白塗りに包帯のような物で向かい合わせに拘束した男女がいたことを思い出す
マグリットの「恋人たち」から発想を飛ばしたのか
理恵の質問に男は答えず女はトンチンカンな答えを返した

プールの前貼りの件だがあれは不味すぎる
例えば相米慎二監督の顔画像で股間の部分を隠す遊びがあっても良かった

ちなみにDVDには特典として出演した三上紅林工藤大西宮田な感想が添えられている
当時13歳の工藤は「ゴミ!」「しじみ!」と監督に怒鳴られ扱かれたらしい
しじみって・・・
それでしみじみ感じたのか←シャレてる場合か
日本って古来からこういう演出方法が主流なんだけど性被害以前にこっちが問題視されるべきではないか
この程度はネット民やマスコミもしょっちゅうやっているので他人のことは流石に言えないのか

配役
野球部3年の優等生で女子にモテモテの三上恭一に三上祐一
美智子に想いを寄せている野球部3年の清水健に紅林茂
恭一や健の友人の山田明に松永敏行
恭一の恋人の高見理恵に工藤夕貴
恭一のクラスメイトの大町美智子に大西結花
演劇部3年女子3人組のリーダー格の宮田泰子に会沢朋子
泰子と同性愛関係になっている演劇部3年女子3人組の毛利由美に天童龍子
演劇部3年女子3人組だが2人とは若干距離を置いている森崎みどりに渕崎ゆり子
恭一のクラスの担任教師で数学を担当する梅宮安に三浦友和
理恵をナンパし自分のアパートに連れ込んだ自称東大生のの小林に尾美としのり
恭一の兄で東大生の三上敬士に鶴見辰吾
健の同居人の清水留造に寺田農
梅宮の恋人の八木沢順子に小林かおり
順子の母の八木沢勝江に石井富子
勝江の弟の八木沢英夫に佐藤允
用務員の岡部に伊達三郎
「台風が来るぞ」と生徒に伝える学校関係者に佐藤浩市

野川新栄