劇場公開日 1999年9月15日

「浪漫チックな作風」双生児 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0浪漫チックな作風

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

採点4.2
久しぶり、しかも劇場での鑑賞です。
塚本作品としては珍しく浪漫チックな作風で、しかしこれが江戸川乱歩の世界と実にハマっていました。
そしてやはり音楽が良い。
いつもの削るような金属音でなく、そこはかとなく耽美を感じます。
合わせて美術、衣装にメイクも個性的。
それと眉なしがすごく新鮮、何より主演の二人に合っている。
りょうの髪型もすごいインパクトでした。
モッくんも井戸と貧民街メイクは鉄男そのもので、すっごい格好良いです。
そのモッくんの二役、光と闇の芝居がすごい良かったです。
自らも下に落とされたことで闇を知り見識を深め、そして温もりを持つ。
そのサイケデリックな世界、やはり面白かったです。

白波