「特撮は見もの」零戦燃ゆ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
特撮は見もの
1984年の“東宝8・15シリーズ”。
日本海軍伝説の名機“零戦”の誕生から最期を、若きパイロットたちを主人公に、激動の太平洋戦争を駆け抜ける。
後に平成ゴジラシリーズを手掛ける川北紘一による特撮は見もの。
怪獣映画と違って、より精巧さにこだわった特撮演出が窺える。
ドラマ部分は退屈極まりない。
安っぽい青春ドラマのよう。
真珠湾攻撃に始まり、山本五十六の戦死、戦艦大和の沈没など太平洋戦争の大きな局面を描いてはいるが、いずれもダイジェストに過ぎない。
本来なら一つのエピソードで一本映画が作れる。
今となっちゃ「男たちの大和」「永遠の0」のような何か引き込まれる要素が欲しかった。
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