清作の妻のレビュー・感想・評価
全1件を表示
夫と出会ってから見せる情念が凄まじい
クリックして本文を読む
新藤兼人さんが脚本。中々の名作でした。
反物屋の隠居の狒々じじいの妾だった若尾文子さん。
生まれ故郷に帰って来てからのやさぐれた生活振りが凄かったです。
また、夫と出会ってから見せる情念も凄まじい。迫力ある演技でしたね。
相手役の田村高廣さんも良かった。
2人を取り巻く村人として、様々な人が出てくるのだけれど、それは物語にとって添え物みたいな感じで、2人だけに焦点を当てたメロドラマとして構成されています。
それだけに、愛とは何かについて深く描かれていていたと思いました。
狒々じじいが遺した手当があまりに潤沢過ぎて、色々と生活の前提条件が物語上で都合良くなっている、という不自然さはあるのだけれど、それを差っ引いても面白い物語。
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示