「若尾文子の眼差しの移り変わりを見よ」清作の妻 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
若尾文子の眼差しの移り変わりを見よ
1965年大映。
増村保造監督のひとつの到達点とでも言うべき究極の愛と反戦メッセージ映画。日露戦争前後の農村を舞台に、内に秘めた女の強さを若尾文子が熱演。相変わらず容赦の無い展開。全編悲壮な音楽で淡々とかつグイグイと進む。この編集リズムが魔術的。
愛か、エゴイズムか、狂気なのか、それは観客が判断せよという監督のスタイルがいつもながらヘヴィ。終盤の緊張感が半端なかった。増村+若尾コンビの最高傑作でしょう。
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