新仁義なき戦い 組長最後の日のレビュー・感想・評価
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最後の閃光、鮮やかに…
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「新 仁義なき戦い」シリーズ第3作。
Blu-rayで2回目の鑑賞。
関西と北九州の暴力団同士が結んだ、紳士協定という“政治”に翻弄される菅原文太…シリーズが拭い去ったはずの“仁義”を貫こうとする男の姿が燻し銀でした。
しかし、その姿はやはり狂犬のような荒々しさ。組長の仇を取らぬ間に上の勝手でうやむやにされては、さすがに黙っていられないですよねぇ…。堪忍袋の緒が切れて、坂本組長(小沢栄太郎)の首を求めてダイナミックなアクションが展開されました。
本作を持って菅原文太主演のシリーズは終焉を迎えました。と同時にそれは、「東映実録路線」の終わりに等しいものでした。そもそも、前作「組長の首」からして実録ではありませんでしたが…。
翌年に公開された「北陸代理戦争」は元々シリーズ第4作として企画されていましたが、菅原文太が「同じような話ばっかりしとうないわい」と主演を断ったそうな…(実際はどう言ったかは知りません(笑)) 。
ラストの展開もそれを象徴するような幕引き。終わる予定では無かったので偶然だったのでしょうが、最後の鮮やかな閃光を見たようで感慨深いものがありました。
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