少年探偵団 妖怪博士 二十面相の悪魔 二部作のレビュー・感想・評価

「少年探偵団」とは、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズに登場する子供だけの探偵団。小林芳雄（小森康充）が団長で、名探偵明智小五郎（岡田英次）と助手マリ子（中原ひとみ）を補佐しながら、怪人二十面相（南原伸仁）を追い詰める勇気ある少年たち。東映が昭和３１年から昭和３４年まで全９作を製作・公開。現代社会では考えられない話ですが、受験地獄が無かった当時は、普通に受け入れられました。初回の映画化「少年探偵団」は“妖怪博士”と“ 二十面相の悪魔”の二部作。不気味な洋館、怪しい妖婆、時計塔の処刑、大洞窟など、特殊メイクや特撮等で少年向け江戸川乱歩ワールド全開。怪人十面相役・南原宏冶（当時・南原伸仁）の変装と怪演も楽しい。監督は東映警視庁シリーズの基礎を作った「終電車の死美人」やヒーロー映画「月光仮面」を撮った小林恒夫で、連続活劇映画のお手本です。
＜東映版「少年探偵団」作品リスト＞
（　）は明智役と二十面相役）
１．「少年探偵団・妖怪博士」（岡田英次・南原伸仁）
２．「少年探偵団 ・二十面相の悪魔」（　〃　）
３．「少年探偵団・かぶと虫の妖奇」（岡田英次・加藤嘉）
４．「少年探偵団・鉄塔の怪人」（　〃　）
５．「少年探偵団・二十面相の復讐」（波島進・小牧正英）
６．「少年探偵団・夜光の魔人」（　〃　）
７．「少年探偵団・透明怪人」（波島進・伊藤雄之助）
８．「少年探偵団 首なし男」　（　〃　）
９．「少年探偵団・敵は原子潜航艇」（梅宮辰夫・植村謙二郎）