修羅の伝説
劇場公開日:1992年1月15日
解説
さまざまな利権をめぐって企業と大物政治家と暴力組識が絡む中で、仁義を貫くひとりのヤクザの壮絶な生きざまを描いた任侠ロマン。勝目梓原作『掟の伝説』の映画化で、脚本は黒田義之が執筆。監督は「シャイなあんちくしょう」の和泉聖治。撮影は「無能の人」の佐々木原保志がそれぞれ担当。
1992年製作/日本
配給:東映
劇場公開日:1992年1月15日
ストーリー
とある地方都市に小さなシマを持つ笠部組の若頭・大滝は、仁義に厚い昔気質の極道。彼は弱小の組を守るために死力を尽くし、妻や子を優しく見守り、異郷のフィリピン娘・友子に暖かい愛をささげていた。そんなある日、正体不明の鉄砲玉に組長が襲われる。そんな状況を陰で見守るマル暴の刑事・桐野。大滝と桐野は立場こそ全く違ったが、妙に気の合う友情で結ばれていた。桐野の情報でその襲撃を仕掛けたのが関西系の小田一家だと知る大滝。その裏に潜む政界絡みの巨大な陰謀を突き止めた彼は全面戦争をも辞さないと腹に決める。笠部組と小田一家の戦争がいよいよ暗雲の兆しを見せ始めたころ、ムショ暮らしを了えた本堂が大滝の前に顔を見せた。そして、小田一家相手に暴れ回る本堂。ところがそんな折、笠部が東京のホテルで撃たれ死亡。復讐の鬼と化した大滝は、たったひとりで小田一家に殴り込みをかけるが、チンピラの凶弾によって、友子の目の前で殺される。数日後、愛する大滝の敵を撃つべく友子は、巨大な敵に向かって銃弾を放つのだった。