続 忍びの者のレビュー・感想・評価
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先ずは白黒映像の美しさ(撮影:武田千吉朗)に息を飲む。一人の忍者の活躍を描いているようで、結局は大きな策謀の駒でしかなかったという処が山本薩夫監督ならではか。
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①内容は今更驚くものではないが堅実な演出で最後まで飽きずに観ていられる。②石川五ェ門(市川雷蔵)が根来衆(本物の根来寺で撮影したみたい)砦に着いてみると、雑賀党が皆殺しになっているシーンと、それに続いて根来衆も砦もろとも大筒で殲滅されるシーンはなかなかのスペクタクル。③織田信長・明智光秀・豊臣秀吉像は旧態依然だが、「本能寺の変」の黒幕は徳川家康説を取っているのが面白い。④織田信長役はまだ上健三郎と名乗っていた頃の若山富三郎。昔ながらの信長像なので結構嵌まっている。豊臣秀吉は東野英二郎でこれはぴったり。徳川家康は長井智雄でこれもヴィジュアル的にぴったりで且つ家康の老獪さを上手く醸し出している。⑤藤村志保、若!坪内ミキコも、くノ一には見えないがこんな役やってたんですねぇ。⑥山本圭も若!22歳の時だけど青年というより少年の面影が残る。森蘭丸役がおかしくない美少年というか美青年ぶり。本能寺の変のシーンでは槍を使ったアクション・シーンも見せてくれる。
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