時雨の記のレビュー・感想・評価
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吉永小百合×木村大作×久石譲
美しい日本の風景の中
美しい吉永小百合を映す木村大作
美しい音楽が彩りを加える良作。
長崎ぶらぶら節と共に
演技を超えた吉永小百合さんの表情は
あまりにも美しすぎます。
純白の着物に紫の帯を纏った彼女が
桜並木の中を久石譲の名曲と共に歩く
ラストシーンは、その画力だけで感涙!
元恋人共演
2023年12月17日
映画 #時雨の木 (1998年)鑑賞
#吉永小百合 が出演を熱望し、吉永と #渡哲也 はノーギャラ
撮影費用を抑えるため渡は石原プロの車を使っていた
吉永はスタッフが運転するライトバンで移動
それほど彼女がどうしても演じたい作品だった
らしいけど、内容はイマイチでした
還暦間近で恋に入れあげ、毎日猛アタックする渡哲也。怖〜い、もはやた...
還暦間近で恋に入れあげ、毎日猛アタックする渡哲也。怖〜い、もはやただのストーカーである。
受け入れるのかー!小百合様。なぜかプラトニック。あり得な〜い!
そして起こる男の胸の痛み。もはや先がチョンバレである。食事中、突如ブチ切れて泣く裕木奈江もやばい(笑)
男の妻佐藤友美に激しく同情。そして息子役原田龍二は本作に学び不倫に走るのであった(笑笑)
思うにこれは、若き時、結婚寸前までいきながら周囲の大反対で結ばれなかった渡哲也と小百合様に許されたスクリーンの中での恋の成就なのであろう。そしてそれは本作では満足いかず、「長崎ぶらぶら」へと続くのである。
BS12
彼女への憧れの想いだけを抱いて亡くなって、むしろ…
女は土産をいきなり開けたり、
男は生け花の花瓶をいきなり手にしたりと、
二人の所作が気になる作品だったが、
そんなことはさて置き、
吉永小百合目当てオンリーで鑑賞。
若い頃より美しく感じる彼女だが、
この作品での50代の彼女も同じ印象だった。
しかし、そんな邪な目当ても
吹き飛ぶような鑑賞になってしまった、
内容が身につまされるものだったから。
誰よりも愛する家族がいるものの、
しかし、
昔憧れだった女性に数十年ぶりに出会い、
心穏やかにはいられなくなったため、
吉永小百合に彼女の印象を
オーバーラップさせながらの鑑賞
となってしまった。
ただ、自分が渡哲也には
ならないだろうと思うのは、
“縁”を大切に思うから。
かつて憧れだった女性との再会も
“縁”ではあるだろう。
しかし、時間の長さが異なる。
その長い時間に責任もある。
私は亡くなるまで、
その憧れの彼女への想いを
悶々と残すだろうが、
それ以上に妻や家族を大切に想うだろう。
「シェルブールの雨傘」のラストシーンに感動
するのは、過去の女性への想いを断ち切り、
現在の“縁”を選択する男性の想いだ。
遠くにいる人は、その良い面しか見えない。
ある意味、渡哲也は彼女への
憧れの想いだけを抱いて亡くなって、
むしろ幸せだったのではないだろうか。
大人の恋
20年ぶりに再会した男女。男性が純粋にグイグイ押していき、女性も戸惑いながらも少しずつ男性に惹かれて行く。丁寧に作られていて、イヤらしさのない所が良かった。
男性が生き急いでいた感あり。自分自身何かを
感じていたのか…。
映像や音楽が美しかった。
吉永小百合&渡哲也、二大スターによる禁じられた恋。
昭和を代表する二大スターが時代を越え再共演し不倫するという衝撃の物語。
20年振りに偶然再開した2人。そこから恋に落ちたが壬生さんが病におかされていくがそれでも彼は恋人のために愛し続けたことに泣きそうでした。
二大スターの存在の大きさに堪能
風景の映像と二大昭和スターの存在でじゅうぶんに堪能できる映画。物語の設定やストーリーの展開はなんだかなあではあるので、若い世代の評価が厳しいみたいだ。主演の演技が大根とかいう意見も見た。まあ、ちょっと、あはは、かな。言いたい気持ちもわからなくもないけれど、でも若い人らは、この二大スターの大きさをリアルタイムで知らない。だから、そんなところで評価しちゃうんだなあ。映画も、映像で残っていくとはいえど、リアルタイムでないとわからないことがあるんだなあ、と思ったことだった。
ファムファタル、運命の女 吉永小百合は正にそれでした
心が震えました
不倫の映画と言えば身も蓋もありませんが、それでも心が揺さぶられました
同じ不倫映画でも失楽園のように、嫌らしく不潔なものではありません
遥かに清潔で美しい愛の物語でした
ファムファタル、運命の女
そんな女性は確かにいます
一生の内にいつか出逢うかも知れません
出逢う事もなく人生を終える人もいると思います
でもそれは幸せなのか、不幸せなことなのか・・・
お互いに結婚適齢期に出逢う幸せなカップルも、もちろんあるでしょう
映画の中にいるような大恋愛をして結婚に至るのです
でもファムファタルは違うのです
大恋愛の果てに、お互いに好きなのに別れてしまう
あまりにも若い内に出逢ってしまい、お互いに傷つけあって別れてしまったり
互いに家族を持ってから出逢ってしまったり
もしかしたら本作のように熟年になってから出逢ってしまったり
そんなことだってあるのだと思います
別れてもいつまでも忘れられない女性
一目見ただけなのに、いつまでも心に刻みつけられて忘れられられない女性
仕事も家庭も、築き上げてきたこと全てを放り出してまでのめり込んでしまう女性
そんな女性に貴方が、明日なってしまうかも知れないのです
本人は別段普通に目立たなく暮らしているだけ
男の目を引くようなことは何もしていない
派手な化粧も服装も生活もまるでないのに
もしかしたら、飛び抜けて美人でもないかも知れない
しかし、その男性の目からすれば、貴方は絶世の美女のように写っているのです
普通に仕事をしているだけなのに、その仕草、言葉がその男性を惹きつけて止まない
ジグソーパズルのどうしてもはまらなかった最後の一片が、ピタリとはまる
貴方がそんな存在であることを、その男性に発見されてしまうかも知れないないのです
しかし、男性が全てを投げだしてファムファタルを求めた時、その男にはもちろん、女にも破滅が訪れるのは自明のことです
そんな幸せなんか訪れる訳がない
それはわかっていて、それでも止めようがないのです
吉永小百合はまさに、そのファムファタルそのものでした
吉永小百合53歳
地味な着物を着て電車にのる後ろ姿は、歳相応におばあちゃんにみえます
「女」の艶めかしさは枯れています
しかし美しいのです
とんでもなく美しいのです
恋をする女性の目の光り、肌の色です
時雨に濡れて、抱きしめられるシーンの美しさは彼女の若い時よりも美しいと感嘆しました
演技を超えた、実在の吉永小百合が魂を奮わせて、劇と実人生が重なりあっているからだと思います
劇中、二人は20年前の1969年に葬式で出逢ったことになっています
吉永小百合と渡哲也の二人もまた、1969年結婚を諦めたのでした
相思相愛だったのに、彼女から結婚を断念したのです
その大恋愛の葬式です
本作は吉永小百合が長年映画化を希望して、その権利まで自身で獲得して持ち込んだ企画です
そして相手役に渡哲也を指名し、この二人で製作を渋る東映の社長に直談判してまで映画化に漕ぎ着けた作品なのです
彼女の30年もの間消えることなく、高温で燃焼し続けていた強烈な想いが、本作での彼女と渡哲也の二人に現れているのです
もはや演技ではないのです
終盤はまるで2020年、現実となったかのような錯覚に陥ることでしょう
流石は木村大作のカメラだと感嘆する美しい映像
本編の内容にマッチした品の良い久石譲の音楽
ロケ地の美しい光景
何もかも高いレベルだったと思います
是非、本作は二人の恋愛が始まった「愛と死の記録」をまず観た上で、本作と「長崎ぶらぶら節」をセットでご覧になって頂きたいと思います
不倫の映画
吉永小百合と渡哲也の隠された因縁のこと
そんなことは横に置いて素直に観て下さい
きっと感動させられるはずです
心が震えると思います
ファムファタルに出逢ってしまった男女の物語
それは普遍的な物語です
人生の秋にその出逢いが訪れただけです
あの京都や明日香の紅葉の美しい色彩のように燃え上がったのは致し方ないことだと、思えるはずです
ファムファタルに貴方がなってしまう
人生が輝いた瞬間を胸に、長い残りの人生を生きて行ける方が幸せなのか
何も無い人生が良いのか
貴方はどちらを選びますか?
吉永小百合は、心が広い。 マザーテレサの様に心が広い。
吉永小百合(1945.3生=53才)と言えば、若くて、可愛くて、美人
というイメージがあるので、最初の数分観て、
「声が太くなりオバサンになった」と感じた → 60代に見えた
さて、映画の評価ですが、事件もなく、日常生活なので、安心して観れました。
例えて言えば、「サザエさん」を観ているような感じでした。
ただ、起伏は小さく、感動も小さいですが、不倫の映画。
妻子ある男が、未亡人と頻繁に食事して、自宅へ行き、宿泊。
キスは迫るし、布団は横づけだし。
大手建設会社の専務でも、こんなことやるのか、と思ったが、
人を好きになると、こうなってしまう人もいるのだろうな。
(国会議員にも、芸能人にも、騒がれる人いるし)
実際、世の中、男女とも、こんな人もいるのだろうな。
だから、原作本があって、この映画を作った。
→ なお、原作者は女性
この男女の行動は、文学の一種だな。
多江(吉永小百合)は、最初の頃は、会う事を嫌っていたが、
孝之助(渡哲也)に押し切られて、後半は自分でも好きになる。
ここら辺で、吉永小百合がやる役は、
「マザーテレサの様に心が広い」と感じてしまいます。
(怒って、警察や裁判に訴えたりしません。)
それと、発作を起こすような人は、もう少し注意して行動して欲しいな。
「人がいない公園やお寺には行かない」等。
自宅で倒れられるのも迷惑。
最後に一言。 小生も、吉永小百合の横で寝てみたい。
渡哲也が羨ましい。
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