劇場公開日 1955年6月28日

「小児マヒとは」しいのみ学園 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0小児マヒとは

2024年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 山本(宇野)は、息子の通う学校で渥美かよ子(香川京子)に出会う。彼女の歳の離れた妹も同じく小児マヒだったのだ。やがて有道の弟も小児マヒになり・・・

 普通の学校では仲間外れ、イジメなど困難がつきまとう。子どもへの愛情たっぷりの父親はそのうち小児マヒの子供たちの学校を作ろうという考えに発展し、私財を投げ打って郊外に建てることとなった。かよ子も学園スタッフとして志願する・・・

 まるで自宅を建てるかのように、あっさり学園が出来た。何の苦労もなかったかのように・・・子供たちの演技力だけは目を見張るものがあった。ただ、歩き方が皆同じで、鉄夫ちゃんのところへ生徒たちがかけよる光景は不謹慎にもゾンビ映画を思い起こしてしまった。その鉄夫ちゃんは生来の心臓病と肺炎のため死去するのがクライマックス。

 開園してから山本氏の著作がベストセラーとなり、翌年に映画公開。これが早過ぎたような気もする。もっとじっくり吟味して脚本もしっかり書けていればもっといい映画になったろうに。印象に残るのはしいのみ学園の主題歌と、子役の河原崎健三!鼻の形ですぐわかったよ。

【2012年視聴】

kossy