さらば箱舟のレビュー・感想・評価
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中毒性不可解感
学生時代に観てただただ不可解に終わった映画を数十年ぶりに鑑賞。年齢を経て少しは何かを理解できるようになったか…と思ったが全然ダメ。何この不条理感。お婆ちゃんの長回し、なんの意味があるの?天井桟敷らしい人たち、意味分かって踊ってるの?これはもう全共闘の学生の如く、小難しい理論を振り回して大衆にマウントを取ろうとしているだけじゃないのか。100年経っても意味分かるもんか
……と思っていたが共に観た人はこの映画にいたく打たれたと言う。あの時計や穴が示す時間の移ろい、特に相互関連のないアブノーマルなエピソード、皆々ハマってマスクの中で思わず笑いが漏れたと。何なのだ。頭でなく感性で共感できる人がやはりいるのか。分からん!分からんが何となくこの不可解感がクセになる。今度は「田園に死す」の再演を待つことにしよう。
『百年の孤独』を期待して見ないほうがいいかも
生と性の深淵に迫る力強い原作の筆致が寺山修司特有の繊細で計算尽くなインテリジェンスに取って代わられているためイマイチ迫力に欠け、監督の作家性だけがひたすら空転していた印象。ガルシア=マルケス作品の映画化、というよりは寺山修司映画の集大成といった趣なので「えっ!あの『百年の孤独』が映画に!?」みたいな気持ちで鑑賞すると肩透かしを食らう。とはいえ『百年の孤独』を原作としている以上、作品世界をじっとりと隙間なく覆い尽くしていたあの熱気がまったく感じられないというのはやはり物足りない。知的な小細工はもうお腹いっぱいだよ〜という気持ち。
「田園に死す」に次ぐ作品
寺山修司の映画の中で
「田園に死す」に次ぐ好きな作品です。
独特の日本の雰囲気がよく出ていて
汚いです。
夏休みの夜中に寝れずに見たんですが
結局寝れずに朝まで起きるハメになりました。
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