「残念無念」さよならジュピター しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
残念無念
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DVDで鑑賞。
ノベライズは未読です。
東宝の特撮作品を観て、こんなに「つまんねーな」と思ったのは、本作が初めてでした。詰め込み過ぎた脚本とそれに伴う無駄なシーンの多さに辟易しました。
川北紘一特技監督による特撮のクォリティーは申し分無いものでした。ミニチュアの精緻さはもとより、特に木星内部の表現が幻想的で美しかったです。苦言を呈するなら、「スター・ウォーズ」や「2001年宇宙の旅」を意識し過ぎていてそれが表現の縛りになっており、ビジュアルに独自色が皆無の既視感バリバリ状態だったことが残念かなぁ、と…。
人間ドラマにしても、三浦友和とディアンヌ・ダンジェリーの明らかな脱ぎ損シーンに気まずくなり、ジュピター教団の崇めるイルカのジュピターがサメに殺される場面のハリボテの出来の悪さに頭を抱え、クライマックスのジュピター教団によるテロの無意味さに、いろんなものが冷めました。
とにかく脚本に難有り。欲張り過ぎ。
【余談】
多くの東宝特撮作品にご出演されていた平田昭彦さんの遺作となりました。本作の後に製作された「ゴジラ〈1984〉」への出演が叶わなかったのが、ファンとして非常に残念です。
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