「闇の中に浮かび上がる座頭市の圧倒的なカッコよさ」座頭市鉄火旅 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
闇の中に浮かび上がる座頭市の圧倒的なカッコよさ
なんだこれ?
スゲェ、カッコイイじゃん!!
というのが正直なところ。
子どもの頃、座頭市はもちろん知っていたし、みんなでチャンバラごっこをする時にはマネしてたし、その時だって子ども心に、カッコよさを感じていたのだと思うが、映画としてキチンと向き合ったのは、今回が初めて。
こんなに闇が深く描かれていたとは知らなかった。今のドラマではあり得ないくらい、灯火のわずかな光に照らされて浮かびあがった、勝新太郎の顔が持つ圧倒的なインパクトに痺れる。
話の流れや背景については、エピソードごとの場面場面で、説明セリフを端的に用いて、スッと観客に飲み込ませてから、魅せる殺陣の部分は、たっぷりと間や緩急をとって最大限に盛り上げる。もう「なんてスマートな!」と驚いてしまった。
昭和の大スターここにありを、心から堪能できる作品だった。
水前寺清子や、東野英治郎、藤田まことなど、懐かしい面々が観られたのもうれしかった。
BS12で鑑賞。次回も楽しみ!
コメントする