座頭市の歌が聞えるのレビュー・感想・評価
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座頭市は歌いません
2024年5月8日
映画 #座頭市の歌が聞える (1966年)鑑賞
やくざのいない平和な門前町にやくざが乗り込んできて、店々に権利金を出せと強要していた
マドンナ役に #小川真由美、ライバルに #天知茂、敵役に #佐藤慶 となかなか渋いゲスト俳優
#琵琶法師 との禅問答のようなシーンが魅力です
ちょっとネタ切れ感。今作の目玉は天知茂との決闘なのだろうが、今一つ...
ちょっとネタ切れ感。今作の目玉は天知茂との決闘なのだろうが、今一つ。天知茂の死に方がダサい。それよりも佐藤慶が飲まされる鼻くそ酒の方が脅威だった(笑)
BS12
これまでになく重い雰囲気の座頭市
前作あたりから市は戦いを避けるようになる。
本作でも人を斬ることに苦悩する市の姿が映し出される。
勝新太郎シリーズものであるからこその、映画の中の存在でしかないはずである「市」が実在するかのような、彼の生き様を観ているかのようであった。
というのも、本作は全体的に色調が暗く、見せ場である殺陣は「マジックアワー」で撮ったかのような、薄暗い(朝方或いは夕暮れ)曇り空の下で展開される。これまでの座頭市になかった演出だ。
ギャグシーンも少ない。
ストーリーはいつものパターン(宿場町のヤクザを一掃)。
しかし、毎回新しい試みをするのが座頭市シリーズの魅力。本作もいつもと違う。わかりやすいハッピーエンドではなく、「降りることのできない殺しの螺旋」を彷彿とさせるような、重々しい雰囲気で終わる。
アメリカン・ニューシネマのようだった。ここまで重たいのは初めてじゃないかな?
お約束である殺陣は良いです。
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