「座頭市平凡斬り」座頭市関所破り 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
座頭市平凡斬り
シリーズ9作目。1964年の作品。
道中一人の男から手紙を頼まれた市は、目的地の宿場町へ。年末でそこは民だけではなく旅芸人らで賑わっていたが、悪代官と貸元が結託して法外な金を巻き上げようとしていた…!
この年は実に4本も公開。
如何に人気シリーズだった事が分かるが、ちと作り過ぎたか。
良く言えば安定定番、悪く言えば平凡。寧ろ、後者の方が勝っている。特に前作が出色だった分、それが見て分かる。
ストーリー、キャラ、殺陣、盛り上がりも全てが。
座頭市シリーズは時に『水戸黄門』のような勧善懲悪平凡定番が多々あるが、何故か今回は殊更それを感じた。
せっかく市の実父と思われる老人とのエピソード、せっかくライバルの用心棒に平幹二朗を配し、せっかくクライマックスに見せ場となる関所殴り込みを設けながらも…。
平凡な分、気楽に見れる。つまらなくはない。
が、物足りなくもあった。
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