「あばれ花火」座頭市あばれ凧 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
あばれ花火
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シリーズ7作目。1964年の作品。
道中鉄砲で撃たれた市。誰かに助けられ、その命の恩人を追って鰍沢へ。
鰍沢では博徒の津向の文吉が毎年花火で町人を賑わせており、彼の姉娘のお国こそ市の命を救った恩人であった。市はご厄介になる。
文吉はやくざの竹居の安五郎(吃安)と対立中。吃安は悪代官と組み、何かと嫌がらせをしてくる。
そんな時、やくざ者となっていた文吉の弟・清六が帰って来る。清六こそ、市を撃った人物であった。
清六や市の事を知った吃安は、文吉に罠を掛ける…。
歴史に疎い私。特にこういう股旅もの。
てっきり架空の人物かと思ったら、文吉も吃安も実在の人物と知って、びっくり!
対立も実際にしていたようで、そこに市を絡め、そう考えるとなかなか巧みに面白い。
柔和な文吉もいいが、吃安役の遠藤辰雄の憎たらしさ!
その吃安、まずは清六を誘拐するが、市に救出される。
次に、市は凶状持ち(前科者)と言い触らす。
文吉は断腸の思いで市に出てって貰う。この時のやり取りが印象的。
市が居なくなった所を、吃安が一味を大挙率いて襲撃。
再び旅を続ける市。楽しみにしていた花火を背にしながら…。
突然、花火が上がらなくなった。不審に感じ、戻ると…
市も吃安もハンデを背負った人物。
が、人となりはまるで違う。
劇中で市は吃安に言い放つ。「やくざの風上にも置けねぇ」
今回の居合の見せ場は水中シーンもユニークだが、やはり怒涛のクライマックス!
美しい花火が上がるその下で、怒りに満ちた市が吃安一家を叩っ斬る!
その形相、あばれ花火!
余談その1
凧は…?
余談その2
初見かと思ったら、その昔一度見てた事に途中で気付いた…。
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