ゴジラVSデストロイアのレビュー・感想・評価
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さらばゴジラ、名作VSシリーズの最終章
平成ゴジラシリーズ7作目(通算22作目)
名作VSシリーズの集大成にして、
初代ゴジラの続編とも言えるべき作品
VSシリーズの今までの登場人物を掘り起こしつつも
初代を葬ったオキシジェンデストロイヤーから
生まれた怪獣を相手にしたプロットと申し分ない出来
バーニングゴジラのビジュアルはもちろん、VSメカゴジラから見守ってきたジュニアの戦闘も楽しめる
(ジュニアのムビモン再販してほしい)
最後のメルトダウンは劇場で見たときに、これでゴジラも観れなくなるのか…と二つの悲しみに見舞われた思い出
あと高嶋お兄ちゃんがおちゃらけてないと思ったらゴジラ(84)の役で出てたのね、あー知らんかった笑
ストーリー:☆☆☆☆☆
怪獣・特撮:☆☆☆☆☆
俳優の演技:☆☆☆★★
音楽 :☆☆☆☆★
VSシリーズの最期に相応しい作品
◯ゴジラの死+α
ゴジラの核爆発またはメルトダウンにより、
世界が滅亡する危機的状況。
ゴジラの死が日本(世界)の死に直結しており、
映画全体に重苦しい緊張感が漂う。
最後にゴジラがメルトダウンするシーンでは
神々しい演出と共になんとも言えない悲しさが
残る。そして伝説のラストシーン。
◯初代ゴジラからのつながり
初代以来初めてオキシジェンデストロイヤーを
テーマに扱った作品。
悪夢の発明に再度手を伸ばしてしまう人類。
◯バーニングゴジラ
核エネルギーが暴走した姿。
燃える体と上がる蒸気が秀逸。
熱戦の際にはエフェクト盛り盛り。
見た目だけではなく、デストロイアにもそれほど
苦戦しない強さ。
デストロイヤーの最強技を食らっても即時再生。
◯デストロイア
オキシジェンデストロイヤーの化身。
微生物が集まり、巨大に進化。
最後の敵に相応しい設定。
◯ゴジラジュニア
もうゴジラと呼べるほど強くなったジュニア。
一度はデストロイア集合体に勝利する。
ゴジラと再開するもデストロイア完全体に
殺される。
◯過去作キャスト大集合
初代ゴジラの山根恵美子をはじめ、
過去作のオリキャスが数多く出演。
△デストロイアが弱い
バーニングゴジラが強すぎるのか、
負けそうになると逃げ出すなど。
設定の割に小物感あり。
△とことんゴジラに向き合う
今回は初代も絡めてゴジラという存在に向き合う
作品になっているため、エンタメ性は無く、
初心者にはとっつきづらい。
平成ゴジラの最終作にして特撮の斜陽を感じさせる作品
デストロイアの造形はかっこいい。しかし群体バージョンは足がほとんど動かず置物を動かしてる感が強く、またサイズ感のせいか建物がすごく「模型」に見えてしまう。合体した最終形態は飛ぶと「吊ってる」のがよく分かるし地上戦でも足が動かずもっさりした動きで(おそらく着ぐるみが大きすぎて動けないのだろう)着ぐるみ感がすごい。特撮の性質上仕方ないのだろうが、だったらCGでよくない?と思ってしまう。同じ時代にジュラシック・パークやマトリックスなどCGバリバリの映画がもてはやされた中でこのシリーズが興行がふるわなかったのも宜なるかな。
ストーリーのほうも正直子供だましな印象を受けてしまう。酸素を破壊する物質というだけだったオキシジェントデストロイヤーからなんであんな超常生物になっちゃうのか?大きくなったり合体したり分裂したり自由自在、死んだかと思ったら即復活…、ラストも死んだのかよくわからん。子ども向けなんだから細かい辻褄なんてどうでもいいといえばそうなんだけど、大人が見るに耐えられるものを作ったシン・ゴジラやギャレゴジはヒットしたのを見ると、本家本元が自分で自分の首しめてシリーズを終わらせたというふうに感じてしまう。
最終作だからということだろうか、初代ゴジラとのつながり、反核の精神や行き過ぎた科学技術への警鐘も盛り込んだけれど、不完全燃焼というかとってつけた感じに終わった印象。これについてもシン・ゴジラのほうが初代ゴジラの正統な後継て感じだなあ。
あ、バーニングゴジラはなかなかかっこよかった。最後骨になってくところは流石にグッとくるものがあった。ジュニアは…お涙頂戴が欲しかったのかな…?、蛇足にしか思えなかった。
全体に平成ゴジラの最終作にして、シリーズが終わった理由をまざまざと示しているような作品だった。
辰巳と林の演技が…
突如、香港に赤い龍として現れるイントロ、ゴジラ・メルトダウンというアイデアもよい。しかし、小型デストロイアがいまいち冴えないのと、この文のタイトルに出したふたりのヘタクソな演技がなにより邪魔。
1954年版ゴジラとの繋がりが嬉しいが…。
怪獣王『ゴジラ』シリーズの第22作目にして、「平成ゴジラ」シリーズの第7作。
体内がメルトダウン寸前の状態に陥っているゴジラの前に、かつてゴジラを討ち倒した兵器「オキシジェン・デストロイヤー」の影響により生まれた怪獣、デストロイアが立ち塞がる。
平成ゴジラシリーズの完結作。子供の頃に見て以来、久しぶりに鑑賞しました。
昔はデストロイア怖い…😨と思ってましたが、今見ると着ぐるみっぽくてちょっと可愛い😁
前半のサスペンス的な展開は面白いんですが、後半は普通の怪獣映画になるのが残念。
メルトダウン寸前のゴジラを東京に連れてきてデストロイアと戦わせるというトンデモ作戦は、冷静に考えるとかなりおかしい気も…😅
サイキッカーの女性を使っての感動的な展開には辟易。そんなん要らんねん。
本作は自衛隊の戦力がすごい!
そして辰巳琢郎扮する伊集院教授のスーパーヒーロー感もすごい!
初代ゴジラにゆかりの人物が出てきたり、映画の映像を使っていたりするのにはワクワクするのに、あまり上手く処理できてなくて惜しいなー🙄と思ってしまった。
「平成ゴジラ」シリーズは全作観たわけでもないし、観たことがある作品も子供の頃に鑑賞したきりなので殆ど覚えていない。
いつか見直そー、と。
シリーズを総括する荘厳なラスト!
ゴジラ・シリーズ第22作(VSシリーズ第6作)。
DVDで鑑賞。
大人になった今改めて観ると、VSシリーズの完結編として製作されながら、1作目との繋がりが深く、ゴジラ・シリーズ全体の総括もしようと試みられた意欲作だな、と…
人類の犯した罪(戦争や核)への鋭い批判は1作目から正当に継承されている印象で、過ちが生み出した2匹の怪獣によって蹂躙されていく文明は、痛烈な皮肉として映りました。
ラスト、ゴジラがメルトダウンを起こして放射性物質を撒き散らしながら溶けていく姿は、荘厳で美しいものでした。
死を迎えようとしている瞬間さえ、人類から冷凍兵器ではあるものの攻撃を加えられる。その運命はやはり切ない。
凄絶な死に様でした。それを見守るしかない人類は、自分たちを脅かし続けて来た存在の死に何を思ったのか…?
[余談1]
初めて観たのは4歳の時。「ゴジラVSスペースゴジラ」同様、「ゴールデン洋画劇場」での放送を両親がVHSに録画してくれていたので、擦り切れるまで何度も観ました。
当時は衝撃的でした。ついこの間出会ったばかりのゴジラが早くも死んでしまったのですから。そもそも、「ゴジラって不死身じゃないの?」と云うのが最初の感想でした。
本作と関連の深い1作目はまだ未見でしたので、「観たい観たい!」と親にせがみ続け、ようやく小学2年生の時にDVDを買ってもらえました。いい想い出です。
[余談2]
メルトダウンや原子炉と云う言葉は、東日本大震災での原発事故以降、日本人の隅々まで浸透しました。本当は浸透しなくても良かった用語だよな、と…。つまりゴジラは、人類のつくりだした大いなる火の象徴として、我々の上に遠大な問い掛けを投げ掛けているのではないかなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2020/04/17:Amazon Prime Video
2020/12/09:Netflix
※修正(2023/06/01)
ゴジラ死す ~生物が核爆発って!
ゴジラ映画通算22作目、平成ゴジラでは7作目です。
生物が核爆発するって設定発想した人、単純にスゴいなぁっと思う。だって怪獣とはいえ生き物ですよ!?核エネルギーを使って動いてるってだけでスゴいのに、それが爆発するとか。力技の設定は怪獣映画ならではですよね。だいたい生物って爆発しないし・・・って思ってたら、いた!爆発する生物。その名もジバクアリ(バクダンアリとも)。
デストロイアって生物なのに合体するって!見た目はいかにも怪獣っぽいけど怪獣とはいえ生き物ですよね。だいたい生き物って合体しないし・・・って思ってたら、いた!合体する生物。あのチョウチンアンコウ(オス)。
いやー、世の中にはまだまだ知らない事が沢山あるんですね。
と言うわけで映画の感想ですが、何より赤く燃えるゴジラがカッコいい!映画の冒頭から出てきてくれるのも良い感じでしたね。リトルゴジラがもう全然変わっててゴジラそのものの見た目に!正直デストロイアは微妙でした。強そうだったけど、最後はなんだか呆気なかったですし。SXⅢは以前の造形を引き継いでなくって個人的にはイマイチでした。
それでもゴジラの最後も含めてここまで観てきた中ではトンデモ設定を含めてなかなか面白かったです。平成VSシリーズの締めとして良かったのではないでしょうか?
ゴジラ死す
シリーズ22作目。
“ゴジラ死す”というキャッチコピーは衝撃的だった。
衝撃的であると同時に、非常に興味を惹かれた。
怪獣王に相応しいどんな最期が描かれるのか?
また、謎の新怪獣デストロイアや、ストーリーも公開まで秘密、ゴジラジュニアも公開されて初めてその存在を知った等、これまでの平成VSシリーズとは意気込みが違う事は明白だ。
バース島の消滅で体内が異常をきたし、いつ核爆発を起こすか分からなくなったゴジラ。
言わば、歩く爆発寸前の原発。
今思うと、非常に恐ろしい。と言うか、タブー。
体を赤く発光させた今までにない姿で出現、香港を襲撃する冒頭は印象深い。
(それにしても、この時初めて聞いた“メルトダウン”という言葉を、まさかその後現実で聞くようになるとは…!)
同じ頃、東京湾海底で事故が相次ぐ。
太古の微生物が、かつてゴジラを消滅させたオキシジェン・デストロイヤーによって異常進化。遂に人類の前に姿を現し、体長数ミリ〜人間大〜数十m〜ゴジラをも超える巨体へと急激に成長していく。
デストロイアの存在は人類にとっても脅威。
しかし、ゴジラを消し去る事が出来るのはデストロイアしかいない。
人類はゴジラとデストロイアを闘わせようとするが、ゴジラのタイムリミットも後僅か…。
スタッフに平成VSシリーズ最大のヒットとなった『ゴジラvsモスラ』の布陣が再結集、万全の態勢でゴジラの最期に挑む。
脚本に大森一樹が復帰し、Gフォースの存在によって少々現実離れした設定を再び自衛隊に戻した点は評価に値する。
ゴジラ爆発までのタイムリミット、自衛隊対デストロイア、ゴジラジュニアの存在、そしてゴジラとデストロイアのラストバトル…見せ場を緊張感たっぷりに綴る。
第一作目のヒロイン、河内桃子演じる山根恵美子の登場は、ファンとしては嬉しいサプライズ。
だけど何と言っても最大の見せ場は、ゴジラの最期。
ゴジラの誕生から最期まで携わった伊福部昭の荘厳なレクイエム曲と共にゴジラが最期を迎えるラストは、幻想的で神秘的で感動的で万感の思い。
その伊福部昭と、ゴジラの生みの親である田中友幸プロデューサーにとって、最期のゴジラ映画になった。
ラストのラスト、放射能の霧の中にゴジラの姿が。
ネタバレで言うと、ゴジラジュニアが新ゴジラとして誕生したという事になっているが、僕の解釈は違う。
あのゴジラは幻。
再び、ゴジラが現る日までの…。
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