劇場公開日 1986年11月15日

「極妻の真髄は「岩下志麻の着物姿」にある。」極道の妻たち belleさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 極妻の真髄は「岩下志麻の着物姿」にある。

2025年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

斬新

あの上品でおっとりしている岩下志麻さんが
「あほんだら、撃てるもんなら撃ってみい!」って言うんですよ。

岩下志麻さんの着物の知識は専門家以上だし、美しい着物姿に
圧倒されます。藤間紫も胴に入っていてカッコいいです。

本当に、極妻は、岩下志麻さんの着物姿や着物を観る映画だと言っても
過言ではないと思いますが、
そのお着物姿で「われ」とか「われや」って言うんですよ。

痺れますやん。

脇を固める男性陣もなかなか良いのですが、
どうしてもわからないのが真琴(かたせ梨乃)さん。
グァムで偶然、杉田(世良公則)に会うのは出来過ぎた話しになるし、
しかも男のコテージに1人で行ったら、ああいう事になるのは
誰にもわかることで、、、、。あかんやないの。

結局、極道に惚れる血が、姉妹に流れていたわけですね。
敵対していたことが運の尽きで悲劇を呼びます。

ミュージシャンの世良さんは頑張っていたと思います。
五社監督の仰せのとおりに演じたのはお見事ですが、
何故、彼が選ばれたのかがイマイチわかりません。
小松政夫もなぜあの役??

とにかく最後は佐藤慶が締めてくれました。(その後、撃たれるけど)
出演時間は僅か2分チョイでしたが貫禄の登場で嬉しかったです!!

キャッチコピーは「愛した男が極道だった」となっていますが、
愛した男が極道だったら、つきあうのはやめて、
普通の男を選ぶ道もあるのに、ソレをしないのは、
その女にも極道の血や親和性があるってことなのでしょう。

普通に言えば、似たもの同士、つまり
似た匂いを持つもの同士が引き合い、愛し合い、
その匂いの発信源が「極道世界」だったというわけです。

コメントする
belle
PR U-NEXTで本編を観る