劇場公開日 1962年12月8日

「岡本喜八 の最高傑作の一つです」月給泥棒 タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0岡本喜八 の最高傑作の一つです

2024年8月30日
PCから投稿

この作品 の、この味・・これはもう 世界中で岡本喜八 にしか出せません

若い頃に1回だけ見てずっと傑作だと思ってました
あるところで、あんまり 点数が高くなかったので もしかして自分が過大 評価だったのかなと思って今回 DVD を購入して見てみました。 そして 若い頃の自分のた眼力が確かだったことを確認できました
この危うく崩壊しそうな脚本を、これほどまでうまく映画にまとめた見事さ。そしてジェリー伊藤の怪演がめちゃくちゃ 危うさ。カットワークから俳優の使い方まで全てが キハチ タッチ。喜八がまとめ たから こういう映画になったというものが観られた。
この映画全体に溢れている本音と建前みたいなもんとか表の裏 とか そして 貫きたい 精神というものがギャクの中に含まれていて、岡本の傑作の一つ どころか 日本映画に残る傑作の一つだと思った。 宮口精二の使いどころ なんかもうまかったね。ラストの音楽まで良かった。

タンバラライ