「これが日本のグラインドハウス・ムービーだ!」激突!殺人拳 たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
これが日本のグラインドハウス・ムービーだ!
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」が世界中で大ヒットし、空前の空手・カンフーブームが来たなかで、空手の本家日本が送り出したのが本作!
千葉真一の空手ムービー第1弾でもあるのだが、これが日本の答えでいいの!?と言いたくなる、トンデモ映画でもあります。
主人公の剣琢磨は、金の為ならどんな依頼も受け、支払いが出来なければ代わりに依頼人の妹を売り飛ばすほどの、超ダーティーヒーロー。
おそらく、まだ空手初心者だった千葉真一に、リーのような正統派ヒーローは無理だとわかってたので、変化球で責めたんじゃないかな!?
正直、千葉ちゃんの動きは本作ではヘタです!
実際、廻し蹴り、後ろ廻し蹴りなど、簡単には身に付かないので、腰の入ってない足だけを振り回すような動きなのだが、その分を気合いというか、顔面力でカバーしています(笑)
関根勤が動きと顔を真似しているのは、間違いなくこの第1作目の動きです!
そっくりです(笑)
普通なら死ぬところも、息吹(空手の呼吸法)で乗り切っちゃうし、空手を知る人も知らない人も、観終わった後になんか凄いもの見た!て思うでしょう。
本作は海外でも一部に人気があり、「トゥルーロマンス」の冒頭で主人公が、ソニー千葉の3本立てを観てるうちの1本で、スクリーンに流れているのが本作です(海外タイトル:ザ・ストリートファイター)。
ちなみにあとの2本はリターン・オブ・ザ・ストリートファイター(殺人拳2)、シスター・ストリートファイター(女必殺拳)です。
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