黒の超特急のレビュー・感想・評価
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公団からクレームはなかったのかしら
主演田宮二郎・増村保造監督64年。
大映で11本製作された「黒シリーズ」の最終作。高度経済成長期の光と闇を描いた作品群の1つ。
タイトル前の絡み、ここだけですでに面白い。観客の興味をガシッと掴む術を知っている。
その後も速い展開。登場人物のほとんどが悪人だ。ギラギラした欲望を剥き出しにする田宮二郎。関西弁の加東大介の存在感。哀しげなヒロイン。ラストは読めなかった展開だった。
シンプルながらサスペンスの原点を見るような佳作。増村映画はこういうドス黒い作品がやはり面白い。
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悪党どもの三竦み
CSつけたらやっていて、思わず最後まで観てしまった。
田宮二郎の目がニクい。こんな目でみつめられたら惚れてしまう。
藤由紀子の首筋が美しい。野望と諦観が混じった色気に取り込まれてしまう。
そしてなんと言っても加東大介。
小悪党のセコさが怖くもあり哀しくもあり。
悪党どもの三竦み、高度成長期時代を背景にしつつ現代にも通じるサガと欲。
堪能させていただきました。
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