劇場公開日 1976年5月15日

「失速しちゃった」狂った野獣(1976) タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5失速しちゃった

2023年6月16日
PCから投稿

渡瀬恒彦の雰囲気とか、こいつは何者だというワクワク感とか、それが誰かわかった時とか・・その辺まではまあまあ面白かった。だけど、犯人の動機とかバス内でやってることはちょっと 希薄すぎて・・持たなかった感じがした。こういう ネタのセオリー通り、どこかに黒幕がいて、そいつに迫っていくとか、その黒幕の動機とか・・何か入れてかないと・・と思って調べてみたら これは「新幹線大爆破」の翌年の作品だった。 2番煎じだったのね。 もしかしたら この時代には上述ようなハイジャック ものの セオリー がなく、それをやると まるっきりマネになってしまうのでできなかったのかもしれない。 キアヌリーブスの「スピード」 はずいぶん 後でできた話だからもうその頃には使えたのであろう。 そう考えると やっぱり 新幹線大爆破 すげえと思った。 最も 新幹線大爆破も 黒沢の「暴走機関車」にそっくりなんだけどね。ただ、 暴走機関車には黒幕はいない。どの名作も過去の名作から少しずついただいて 面白くなっていくんだよな。
話をもどすと・・・80分もない短い映画だったけど途中から見る気をなくすぐらい 退屈になった。どうせB級映画 ならもっと お色気シーンをいっぱい入れて欲しかった。

タンバラライ