霧の旗(1965)のレビュー・感想・評価
全4件を表示
露口茂さんを偲んで
『太陽にほえろ』の山さんで有名な俳優の露口茂さん
2025年4月28日老衰のため東京都内の自宅にて93歳で他界
公表は9月1日
山さん以外ではピンと来ないがいろんな役をやっていたんだね
刑事とは真逆の役もよくやっていた
原作は『鬼畜』『砂の器』『ゼロの焦点』の松本清張
監督は『母と暮らせば』『家族はつらいよ』シリーズ『男はつらいよ お帰り 寅さん』『キネマの神様』『こんにちは、母さん』山田洋次
脚本は『羅生門』『生きる(1952)』『私は貝になりたい(1959)』『切腹』『日本のいちばん長い日(1967)』の橋本忍
無実の罪を着せられ死刑判決を受けた兄柳田正夫は獄中で病気のため亡くなった
日本を代表する弁護士大塚欽三に縋った正夫の妹の桐子ではあったが弁護費用を高額な払うことができず敏腕ゆえに大塚本人の忙しさから弁護を断られた経緯があった
大塚弁護士を逆恨みした桐子は熊本の勤め先を辞めて上京しバー「海草」のホステスとして働くことに
大塚弁護士の愛人径子を殺人事件の犯人に仕立て上げた桐子は復讐を果たす
1965年公開作品
カラーが主流の時代にあえてモノクロ
山田洋次監督もこういうタイプの映画も撮っていたんだね
原作が松本清張で脚本が橋本忍だとこうも違うんだなと
主演が倍賞千恵子でチョイ役に三崎千恵子ってだけで
熊本の金貸しの婆さんも杉田健一も殺した真犯人は左利きの山上だが桐子にとってはどうでもいいことだった
柳田正夫事件の担当検事役はどっかで見たことあるなと思ったらそれもそのはず
『仮面ライダー スーパー1』の玄海老師だった
俳優になるために生まれてきた恵まれた顔である
大塚弁護士からすれば多少理不尽な話だが所詮は虚構である
多少は毒があった方が良い
配役
強盗殺人の濡れ衣を着せられた兄を救うため熊本から上京し日本一と名高い大塚弁護士に弁護を依頼するも断られてしまう会社員の柳田桐子に倍賞千恵子
東京に事務所を構える日本でも指折りの有名な弁護士の大塚欽三に滝沢修
銀座の高級レストラン「みなせ」の経営者で大塚の愛人の河野径子に新珠三千代
信子の恋人の杉田健一に川津祐介
記者の阿部幸一に近藤洋介
検事の島田に内藤武敏
桐子の兄で元小学校教師の柳田正夫に露口茂
銀座のはずれにあるバー「海草」の女給の信子に市原悦子
大塚弁護士事務所の事務員の奥村に桑山正一
裁判長に浜田寅彦
係長の上田に田武謙三
バー「海草」のマダムに阿部寿美子
「みなせ」支配人に穂積隆信
柳田兄妹が住む借家の家主に三崎千恵子
船員に井川比佐志
杉田と親しく元プロ野球選手で現役時代は左投手だった山上に河原崎次郎
柳田正夫の裁判の担当検事に幸田宗丸
編集長の谷村に金子信雄
立場逆転、復讐劇
どこまでが復讐なのか分からなくなった。弁護士の先生の事、本気で好きになったとかじゃないよねとか、一途に想われている愛人へのヤキモチからなのかとか。事件現場からライターを持ち出したり、弁護をお願いに上京したり若いのに強気で度胸がある主人公だった。
モノクロ昭和感と復讐
映画としては、演技が上手で面白かった
1=小説は30~40年位前に読んだ → 怖い小説だったと記憶している
2=山口百恵主演:1977版を、本年10/1に観た
3=なので「霧の旗」を映画で観るのは2つ目
4=1977版より、こっちの方が面白かった → 演技が上手
5=観る分には面白いが、桐子は善人のフリして弁護士を罠に嵌める悪人
6=世の中には、こんな事もあるのだろうな
7=飛行機のボイスレコーダーみたいに、
体のどこかに録音機をかけておけば、防ぐことは出来るかな
8=最後に重ねて記す → 映画としては、面白かった
全4件を表示