劇場公開日 1996年1月20日

「ノルウェーのフィヨルドのように入りくんだ女の心の襞」霧の子午線 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 ノルウェーのフィヨルドのように入りくんだ女の心の襞

2025年11月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1960年代後半から一人の男子学生淡路といつも一緒に安保闘争のデモに参加していた二人の女学生の15年後を吉永小百合と岩下志麻が演ずる。同じ男を好きになってしまう親友の二人。母親から自分の父親を教えてもらえず、グレ気味の岩下志麻の高校生のひとり息子(山本耕史)は母親の親友の吉永小百合をストーカーするほど好きで彼女の家をたびたび訪れる。吉永小百合も山本耕史の飲み残しのコップの縁を撫でて、唇をつける。岩下志麻の年下の愛人役の玉置浩二も吉永小百合に惹かれてゆき、二股。

芥川賞受賞女流作家の小説が原作。てっきり、渡辺淳一かと思った。時代を感じる。

ルウェーのひなびた漁村に住んでいることが分かった淡路(林隆三)の元を訪ねる岩下志麻。死期を悟った吉永小百合はノルウェーのホテルに遅れて到着するが、岩下志麻とダンスを踊ったあとに急死してしまい、淡路には会わずじまいだが、岩下志麻がフィヨルドを見下ろす場所で絶叫するラスト。

クローン病原因不明の難病。急死することほとんどはないと最初に注釈がでるので、吉永小百合が急死することは明白なのだが、もしかして、山本耕史との◯◯で子宮外妊娠?

吉永小百合が検査や手術を受ける病院は自治医大附属大宮医療センター。バリウム検査を行う若い女性医師の横で、モニター画面ではなく、女性の横顔ばっか見ている中年男性医師が林隆三や玉置浩二よりもヤラしい😎

カールⅢ世
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