機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
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サブカルチャーに付加価値を
おもちゃが売れるから始まった巨大ロボットアニメ。その系譜は『マジンガーZ』に始まり、『ガンダム』『マクロス』辺りでひとつの完成形に到達したと言えるだろう。その後、このジャンルは形を変え、成熟した文化を形成していくが、『エヴァ』に至るまでに、いちど『パトレイバー』で停滞を迎える。 ゆうきまさみの原作マンガは、もはや一人で立ち上げるコミックの範疇を飛び出し、アニメ、アニメ専門誌、映画、レコード産業のメディアミックスのひな型になった。そこに生まれたダイナミズムも、リアルさも、コミックというリズムには馴染まないように思えた。いずれにしろ、これらのメディアの最終到達点は映画であり、そこが成功すれば、すべてが報われる分かりやすいゴールに見えた。 しかし、この映画にしても、肥大化はおさまらず、押井守という作家性だけが独り歩きをして、『パトレイバー2』においてその果実を見た。 その通過点と言ってしまえばそれまでだが、そこに至るまでには、それなりの準備段階と、舞台設定が必要になった。そこに付き合うだけの覚悟があれば、サブカルチャーは明快な答えを出してくれる。
先見の明に溢れた預言書
実は何度かビデオで見てるけど
先月初めてスクリーンで見たので改めて
やはりスクリーンで見ると迫力が違う
本作の公開当時
まだ携帯電話は今ほど普及してなかったし
(電話本体でかくて通話機能しか無いし電波届きにくいし電話機も通話代も高い)
PCもまだWindowsの無い時代
そんな時代にOSに仕込まれたウイルスで
レイバー暴走なんてストーリー
どなたのアイディアか知らないけど
考えた人天才過ぎる
ストーリー構成も上手い
冒頭帆場が海に飛び込むシーンから始まり
海上の箱舟で終わる
あるいは冒頭をプロローグと考えるなら
ヘリで暴走レイバー追い回すシーンから始まり
ヘリで救援が来て終わる
こういう最初と最後が繋がる構成の作品は名作多い
前半は遊馬の謎解きと松井さんの捜査
真相解明してからドンドンストーリーのテンポ上がり
クライマックスは箱舟破壊と並行して上層階に走るイングラム
(クライマックスで主役が走るのはアニメ映画の基本)
そしてラスボス零式とイングラムの対決
見どころいっぱい
合間のギャグもいいタイミングだし
あとEDは多分映画史上最もテンション上がる曲だと思う
犯人の帆場の動機が最後まで分からないことと
最悪の事態は回避したものの
箱舟失ってバビロンプロジェクトが大幅に遅れ
完全勝利とは言えない辺りは
後の「踊る大捜査線」を想起させる
(事実「踊る」の監督は本作を意識して制作したそうだ)
逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね!
今年で公開35周年を迎える『機動警察パトレイバー the Movie』(1989)リバイバル上映中。2025年夏以降再開発が予定されている丸の内TOEIさんの大スクリーンで鑑賞。 『機動警察パトレイバー the Movie』(1989) ヘッドギアと称する原案および漫画をゆうきまさみ氏、メカニックデザイン・出渕裕氏、キャラクターデザイン・高田明美氏、脚本・伊藤和典氏、監督・押井守氏からなる豪華なメンバーが集まり、1988年OVA(のちにTVシリーズ)、週刊少年サンデーでの連載、プラモデル含めたマーチャンダイジングとメディアミックス展開。 リアルロボットアニメの決定打、ストーリー設定の面白さに完全にハマりましたね。 そして1989年夏に満を持して劇場版が公開。あまりの出来の良さに劇場で腰を抜かしたことを今でも覚えてます。 物語の設定は1999年。 作業用レイバー(ロボット)が普及、その犯罪が多発する近未来に警察側も対抗するためレイバー中隊を創設するのが大筋のプロット。 本作ではレイバーの新型OS書き換え時にコンピューターウィルスを感染、首都圏の建造物から発する人には聞こえない低周波音がトリガーとなって首都圏に配備されている数千のレイバーが暴走、それを食い止めるため湾岸(木更津)地区で最大の建造物(通称:方舟)を超大型台風直撃前に取り壊しに向かうというストーリー。 公開当時(1989)は身の回りにはパソコンはおろかワープロさえもまだ普及しておらず、あまつさえ「OS」という言葉さえも一般化されていない時代、とにかくパソコンの専門用語が飛び交って難解(それでも押井監督作品のなかでは比較的平易ですが)でしたが、何とか理解しようと背伸び、もがきましたね。 木更津のバビロンプロジェクトは8年後の1997年に開通した東京湾アクアラインを想起、アクアラインで堤防を作り、内側を埋め立てて土地問題一気に解決するなんて、本当にありそうなリアリティのある設定でしたね。 本作のもう一つの主役は当時バブル経済で一気に開発が進んだ首都・東京ですね。 近影の下町の瓦屋根民家と遠景の新たな超高層ビル建築の強い対比とコントラストが神々しく、実際に渋谷並木橋からの眺める渋谷川の実景が採用されており、ノスタルジーを掻き立てられます。 その後『踊る大捜査線』などにも影響を与えた特車二課の後藤喜一警部補(カミソリ後藤)をはじめとする登場キャラクター設定もアニメ版『うる星やつら』の延長線上のようで各々魅力的でチームとしてのバランスもとれており、レイバーのデザインやアクションもリアリティを追求してリアルロボットアニメの究極のかたち。 そして忘れてはならないのは川井憲次氏の音楽・劇伴。 誰でも一度は聴いたことのある躍動感の名曲です。 久々に大スクリーンで観ましたが、35年前の作品とは思えないほど全く古さを感じさせず、逆に時代が追いついたので、一層魅力が増しましたね。 今回観劇した「丸の内TOEI」も25年夏に再開発のため閉館予定、本作品のストーリーにも通じる部分があるので足を運びましたが、ここでも様々な作品を鑑賞したので寂しいですね。
劇場の灯りがついた瞬間「面白かった……」でいっぱいになる
面白いところばかりが詰め込まれていて、ストーリーやキャラクターの動かし方動かし方も理解しやすいなどたくさん良い点に溢れていたけれど、基本最終的には自分が映画館にきて良かったと思えるのがいい作品だと思っているので、とにかく面白かったと何度でも言いたい。 興奮と満足感と納得感でおなかいっぱいになる。とにかくただただ本当に面白かった。こんなの何度でも見たい。
押井監督の最高傑作はこれでは・・・
押井守監督の最高傑作として「うる星やつらビューティフルドリーマー」の名があがるのを度々見たりするし、パトレイバーでも2を推す声を見るが、ストーリーの起承転結やシナリオの内容・登場人物のキャラクター性とシナリオの絡め方など、やはり「劇場版パトレイバー」の1こそが一番秀逸だと思えてしまいます。
他の作品はその作品・そのキャラクターでなくても、やろうと思えばシナリオが当てはめられ蓋然性が乏しいのに対して、この作品のシナリオの、このパトレイバーのキャラだからこそのピッタリ当てはまる感覚、ここがずば抜けていると思うんです。
零式との最終決戦でのワイヤーを使った技法も漫画版であやとりをするほど指先の器用さが売りのイングラム1号機+野明の組み合わせによる、正面から戦っても勝てないはずの相手に対する技術の勝利と考えると、見事なカタルシスだと思えて来ます。
人の可聴範囲以外の音源・共鳴・共鳴連鎖・OSに対する信頼性などなどウィンドウズ95が出る6年前の作品、PC8801やPC9801、X68000などしか個人ユーザーがパソコンに触れる事がなく、ほとんどの家庭にパソコンすら無かった時代にOSの概念と、その危険性、更にはウィルスが拡散するという恐怖すらをも冗長の説明も無しに組み込んでいることに舌を巻きます。
バビロンプロジェクトに関しても反対運動や周辺の動きに関しては他の作品で見受けられますが、箱舟という核の存在・箱舟の構造やパージ出来る設定など、終盤の胆になる部分をサラリと加えるところは秀逸。
シゲさんの下宿での昭和むき出しの雑多な部屋やシゲさんや遊馬のだらしない恰好、人形の入ったガラスケースやしゅう酸ヤカンの描写、松井・片岡刑事のコンビが取り壊し予定の帆場の住居跡地を回る際の、真っ黒なシルエット背景の町の中の、露出過度な輝くような白の太陽光の描写、(「ビューティフルドリーマー」でも見受けられる水面や太陽光を白光として表現する、この絵面こそ、押井監督の描く昭和のノスタルジーの発露だと思う(昭和の方が最近より夏の気温が低かったはずなのに、なぜか昭和の夏の方が太陽光がまぶしくて、やはり露出過度に白く、反面建物は真っ黒い影だったように記憶している人が多いと思う)
(この絵こそがアニメで作った最大の理由ではないかと思うほどに、二人の刑事の彷徨う場面が名場面に感じます。)
これらの地続きな古い世界観=実生活リアリティと、前述のOS関連の話などの今見ても違和感の無い近未来的な設定を約35年前に完成させた先進性は如何ほどだったのか。
現代の人ならば基礎知識が無くても、ネットで調べるという手法がありますが、当時は一部の業務として携わる人を抜けば「草の根ネット」しかなく、シナリオを固定するに至れるレベルの、必要な知識を得るための努力は如何ほどかと思いを馳せると、他人事ながらその作業の膨大さ必要な時間の長さに感服します。
せっかく香貫花を呼び出して零式を出したのに暴れ方が足りなかったのは、たしかに消化不良。
零式のデザインはあまりにもカッコいい。他のロボットバトルものとの相違として、必要な作業用としてのロボット=レイバーの立ち位置からすれば、ガードロボットのデザインや零式のデザインは先進的すぎて実用性と乖離しているのは分かる。でも、劇場版なんだから集客や子ども向けにカッコいいロボットデザインでもいいじゃない!っていうのとのジレンマが見えそうな部分が特に好き。
HOSを蔓延させたことでの篠原重工の立て直しや社会的な責任の取り方に関しての記載がまったくないのも、若干の消化不良。
(映画の終わりとしてはエンディングの場面で全く問題ないとは思いますが)
見ていない人は損をすると思う1人の監督の最高傑作(と個人的に強く推したい)、素晴らしい作品です。
ヤバいOS屋さん
次世代の車は地形情報、道路情報を基に、自律走行する。車と云うより、ヒトを乗せて走る情報端末になるそうです。そして、ユーザーの行動記録は、全てビックデータの一欠片に…。複数の情報を、同時多発に処理するには、どんなOSが要るとお考えです?。そのOSは、私達を、何処につれて行く?。 便利な世の中になりましたねー。私がこの映画を初めて観た頃、スマホにしがみついて暮らしている今の私のことなんて、想像してませんでしたよ。それに、勝手に歩く四足型ロボットが開発されたり。そのロボットの背中に自動小銃載せて、識別信号に反応しないヒトに、自動で発砲する自律型無人兵器を、開発しているクニもあるとか。虎の子の、強襲空挺部隊の皆さん、出動の準備、できました?。 ヤバいOS屋さんは、私達に何を見せようとしたんですかね?。E HOBAは、誤った読み方だそうですが、私達は誤ったルート検索したんですかね?。 普通に無人飛行機が、ヒトを殺す時代です。しかも低コストで。 私達の知恵と勇気が試されるのは、これからかも知れない…。
面白い
クライマックスが淡白なところだけ物足りないが、それまでが十分面白過ぎるのでいいじゃないか、と思わせる。オープニングの一連のシークエンスで一気にテンションがブチ上がって、緩急自在のテンポが娯楽映画を見ている快感を持続させる。 扱う内容は到底35年前の映画とは思えない。 劇場で見ることができて良かった。
35年経っても色褪せない
リバイバル上映で久しぶりに視聴。はじめて観たのは今から30年前。まだ高校生だった。いつの間にか後藤さんより年上になっちゃったよ。カミソリにはなれなかったなー。 それはさておき、どれだけ時間がたっても古臭さをまったく感じないのが本作のスゴイところ。浅井監督はじめ、ヘッドギアの面々の才能には恐れ入る。 唯一ケチをつけるとすれば、南雲隊長を迎えに行ったときの野明と遊馬の掛け合いくらいかな。あれはなんだか気恥ずかしい。それ以外のノリは今でも十分に通じる。シゲさんの下宿で行われる謎解きに燃えない男はいない。 近未来SFのクラシックとして永遠に語り継ぎたい名作。観たことのない人はぜひ。
素晴らしい着眼点と先見の明。
ついこの間中東のある国で同タイプのポケベルが一斉に鳴り出しその数秒後に爆発する事件が起きたとの報道がありました。 現実世界の自動車も電子制御されている部分が多く、町の修理工場では直せない不具合も多くあるとのこと。 本作のベテラン整備士も「ハードのことはわかってもソフトはからっきし」と。 今は「自動運転なんて信用出来ない」も近い未来「人間が運転するなんて危険だ」に変わると思います。 今このレビューをしているスマートフォンの仕組みを私はわかりません。 このスマートフォンが爆発すると言われても信じられないが、現実に同じような事が起こっている。 どんどん便利に、どんどん複雑になっていく世の中。 遠くない未来、レイバーのようなものは本当に開発され導入されることでしょう。 この映画は先を見通せる人間によって作られた、未来への警鐘の要素も含まれていると感じた。 なんや書きましたが、とても質の高い大人が楽しめるアニメ作品です❕ イングラムかっこいい❕❕
中学生の時に映画館で観たかった映画
テレビでパトレイバーを観てレンタルビデオで何度も繰り返し観た作品です。
テレビから入ったので劇場版の存在を知った時には映画はやってなかった。
あれから35年が経ち、中学生が中年になってリバイバル上映にワクワクしながら観に行きました。
ビデオでは何度も繰り返し観たので内容は暗記しているが、音響も良い映画館で観るのは全然違う。
あの当時はまだブラウン管だし、スマホ何て想像もしなかった。インターネットもまだ無いRS232Cで繋ぐネットワーク環境位なのに、シゲさんの家から格納庫のコンピュータにネットワークで繋いでサポートするとかめっちゃ今と変わらない事をしてる。とか、中学生の時とは違う見方を出来て良かった。
パトレイバーって昔から近代と昭和が混ざった世界だから時代に左右されない良さがあるんですよね。
やっぱり、音楽も良いし感動も違ってリバイバル上映に感謝です。
そういえば、
自分はコミックのファンであり、アニメはほとんど見ていなかったんだ。 なので、違和感あり過ぎて☆低め イングラムより古い自衛隊機が人型だったり、ペットの名前つけたり、マニピュレーターで貫き手やら懸垂やら、納得出来ない点が多数。 とは言え、ドラマや声優陣の演技は楽しめました。 劇場版2は面白かった覚えがあるので、そっちに期待。やるのか知らんけど。
「たちの悪い冗談に付き合わされている様なもんさ」
榊と実山、後藤と松井の会話は、年寄り同士の鉄板ネタでは無いかなと思う。それがどんなに滑稽か、みんな分かっちゃいるが止まることはできない。それが出来るのは、大洪水を起こし、バベルの塔を圧し折った人ならざる者の力のみと言うところだろうか。それ故の開幕での犯人退場なのか。 実行部隊である若者パートと、真相解明と舞台整備を行う大人パートが表裏となって進んでいく展開はとても良かった。 きっと、当時は最先端であったであろうこの作品が、今日に於いては古典であるという皮肉まで含めて、悪い冗談ということなのだろう。 … 旧約聖書を諳んじる後藤隊長というのは、彼のキャラクターに合っているのか疑問に感じた。 … 懐かしい声優の方々の声に引っ張られて、昔見たアニメのキャラクターが色々と脳裏をよぎった。
劇場初公開35周年記念上映!何度観ても面白い劇場版! 劇場は満席!みんなパトレイバー好きなんですね。
レイバーの業界標準OSと、そのウィルスによる暴走に着目したストーリーがすごい。
この当時、あまり一般的ではなかった、コンピュータのOSとコンピュータウィルス、それによる大規模な犯罪を扱っていて、しかも描写が的確です。
それだけではなく、ストーリーに自然に盛り込んであるのがすごい。
事の発端は、自衛隊のレイバーの暴走から静かに広まり始まる不気味さ。
主人公が自分の好きなパトレイバー"アルフォンス"が、暴走するかもしれないという不安。
犯罪の計画者が、すでに死んでいる犯人であり、その足跡をたどる刑事たちの見る、都市開発においていかれた風景。
その「バビロン・プロジェクト」も、政府広報もリアル。(この辺にも「踊る大捜査線」の元ネタがみえる)
「バビロン・・・」「方舟」だけではなく、随所にある聖書の引用も雰囲気を出す要素として有効に使われています。
クライマックスに向けての盛り上げ方も気持ちよく、戦闘ではパトレイバー新機種ZEROも得意技「抜き手」で活躍。
でも、劇中にもあるように、そう、合言葉は『知恵と勇気!!』
劇場版として、非常に完成度の高い娯楽作品です。
そして、最新作「EZY」プロジェクトが2026年に始動!2年も先!???
とにかくスタッフに押井守の名前がなくて本当に本当に良かった!
祝!リバイバル!!
当時私は1歳。当然、劇場でみたことはなかった。初めて見たのは中学の時で、ケーブルテレビだった。子供ながらにその作画の素晴らしさと大人の雰囲気に圧倒されて、パトレイバーなど知らなかったがなんとカッコいいんだ!と感動したのを思い出す。 今回、リバイバルということで劇場へ。その音と映像はリマスターされ、まさに劇場で観るべきものになっていた。もう鬼籍に入ったスタッフもいるとは思えないクオリティのアニメーション。現代でも通じるストーリー。大人になって改めてそのレベルの高さに驚かされた。
80年代テイスト全開の名作アニメの傑作!
フィルマークス・リバイバル上映にて鑑賞 初公開時は青春真っ只中のリアル世代ですが、存在は知っているけど縁がなく、この度 初鑑賞 押井守監督作品らしく、緻密で細部までこだわって作り込まれた躍動感あふれる映像美に惚れ惚れします、これを劇場の大スクリーンで観れるという体験だけで大満足です オープニングクレジットと映像がアップビートな音楽をバックに交互に映る、カッコいいオープニングから痺れました 押井監督作品らしく、セリフが小難しい単語まわしなのと、キャストが皆 独特な喋りをするのがいい、押井監督作品だなーって噛み締めながら観ました でも、全く予備知識無しに本作を初めて観たので設定などについていけず、所々意味不明だったり、これは誰?、あれは何だったの?といった箇所があり勉強不足は否めませんでした が、そんなの全然気にならないほど大枠のストーリーの秀逸さや映像・音楽が良かったので最高に楽しめました ただのロボットアニメじゃない、70年代後半から80年代のアニメ黄金期を牽引した傑作の1本、最高の体験でした
まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
初日に有給を取って見に行ってきました 午前中の部はスクリーンが小さいようでしたので夕方の部にしました 1989年当時は映画館で見れませんでしたので 今の時代に15.6m×8.0mのスクリーンで鑑賞出来る機会が来ようとは感動ものです いまさらストーリーや演出について語ることも有りませんが 35年経っても色褪せない名作だと思います 今回の上映はサウンドリニューアル版のようですね 事前案内では1989年当時のオリジナル版での公開とアナウンスされてたようでちょっとした騒ぎになっている模様ですが当方のように映画館で鑑賞することが重要な者もおりますのでこれはこれで楽しめば良いのではないでしょうか 嫌ミスのような後味の悪い作品は好きではない(生きているだけで嫌な思いなどいくらでも経験するのに)のでシンプルに感動し讃美出来る演出は休日には有り難いです 思い出補正入ってる? いいじゃないですかw 見たくて見に行ってるんです 「いいもの見たなー」「やっぱりこれだよね」 そんな1日を過ごせられるんだったら幸せでしょ? まだ間に合いますよー 仕事休んででも行っときましょw
いつだってパトレイバーは最高だよ!
「機動警察パトレイバー 劇場版」公開35周年を記念してのリバイバル上映。 当時15才だった自分は、東銀座の映画館で眼を輝かせてこの作品を観賞。その時を含め何度となく劇場で観られる機会があれば観賞してるけど、何度観ても気持ちがあの頃に戻れるくらい、作品が色褪せない! オープニング、不穏な空気感からの暴走レイバーとの戦闘(ここで流れる曲もたまらない!) そして、今回の上映では本編開始前に2026年に公開が予定されてる「パトレイバー EZY」のパイロット版映像が2分観られる。今のアニメーション技術で描かれるパトレイバーも楽しみ過ぎる。 話を本編に戻して。一応、ロボットアニメでありながら個性豊かな特車二課の面々。帆場暎一の企みが徐々に明るみになってゆくスリリングな展開。刑事の松井さんがそんな帆場の痕跡を調べる中で見せつけられる東京が持つもう1つの顔。どのシーンを取っても作品として必要不可欠であり、クライマックスの方舟での戦いは息を飲む。 エンドロールで流れる「朝陽の中へ」を聴きながらこの曲を聴くためにこの作品があると思えるほど。是非、最後まで作品の世界観を堪能して席を後にして欲しい。
私的押井ベスト
未来少年コナンと同じく監督初期作にしてすでに全ての要素が出揃ってるパターン。押井作品で一番好きなんだけど、それは特車二課が「世のため人のため」に己が身を賭して「知恵と勇気」の限りを尽くすという、およそ押井作イメージと結びつかないストーリーだから。
シミュレーション系ストーリー
本作以外は何も見ていない。 しかしながら語られる場面によく遭遇しており、鑑賞ス。 まったく前後を知らずとも、設定はよく理解できた。 たとえば士郎政宗が、エンタメや文芸によくある感動やカタルシスに焦点を当てて創作していない、単に技術がもたらす未来をシミュレートしているだけ、のようなことを作品解説として語っていたように、 コチラもその「たとえば」な世界を映像化したものという印象を受ける。 正義が勝つでもなく、ヒロインが救われるでもなく、悲劇に泣き崩れるでもなく。 作品の良し悪しに、情動的なものの大きさが占める割合が大きいほど良し、とされる傾向があるのは仕方ないとして、こうしたシミュレーションタイプももっと見て見たいな、と思わせる本作だった。 ある意味、大人、オタク向け。 今ではテアカにまみれたカラクリだが、公開当時を思えば震撼のリアリティだったのだろうなと、目の付け所に拍手。
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