「資本の凶暴さや資本家の横暴を描いている」傷だらけの山河 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
資本の凶暴さや資本家の横暴を描いている
クリックして本文を読む
山本薩夫さんが監督、新藤兼人さんが脚本のかなり硬派な物語。
鉄道会社グループによる沿線開発を主な題材としながら、資本の凶暴さ、資本家の横暴さを余すところなく描いている。
主人公のモデルは、五島慶太さんとか堤康次郎さんのミックスなのでしょう。
妾の悲哀、私生児の鬱屈、実子の苦しさ、婿の辛さなど、私生活の陰のお話しが盛り沢山。
主人公の鉄道会社会長を演じた山村聰さんが、ふてぶてしく常軌を失しているとも見える素晴らしい演技を披露。
それと対決する資本家を演じた東野英治郎さんも善き。
若尾文子さんは、山村さんが強引に夫から引き離して四号さんにされる人妻役。
色々と凄まじい物語でしたけれど、見応えがあって面白かったです。
コメントする