劇場公開日 1976年6月12日

「☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 東京のベットタウンと呼ぶには離...」喜劇 大誘拐 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 東京のベットタウンと呼ぶには離...

2020年1月4日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

東京のベットタウンと呼ぶには離れ過ぎている茨城県から、遥か彼方の都心まで。同じ列車の同じ車両。同じ席に座るお馴染みさんの4人が、森田健作、三木のり平、小倉一郎、岸部シローの面々。
これに、森田健作の婚約者夏純子の5人によるだいそれた計画。

それこそが大誘拐での一攫千金。

対象となるのがは小池朝雄演じる土地成金。
格差社会が産んだ怒りが、それぞれの事情や思惑と絡まり合い5人の心を突き動かす。

………筈だった。

そこはそれ、心優しい5人だけに…ってところが人情喜劇らしいところ。
映画は、このメンバーを紹介する際に。それぞれの性格をしっかりと描き分け。この計画に至る前半部分を描写したシナリオがかなり面白い。

考えてみると。岡本喜八監督が晩年に撮った、北林谷栄さん主演の『大誘拐』と、内容が被っているのが分かる。
この作品では、その北林谷栄さんにあたるのがミヤコ蝶々演じるお婆ちゃん。
これがもう滅茶苦茶楽しいキャラクター設定。忍者の格好をして動く姿が、もう超〜可愛いの何の。

但し、話の面白さに比例して。段々とテレビドラマ的な雰囲気で作品が進んで行くのがかなりざんね。
大好きな夏純子さんを沢山見れたから個人的には大満足ですけどね。

2010年7月19日 シネマヴェーラ渋谷

コメントする
松井の天井直撃ホームラン